算定割合低水準の入浴介助加算(Ⅱ)|ケアマネ対応のポイントを解説
介護保険法
2023/03/15
介護保険法
基本報酬
更新日:2022/02/22
介護保険サービスの中でも施設に通って介護サービスを受けることができるデイサービス。そんなデイサービスの利用料金はご存知ですか?今回は、デイサービスを利用する場合にかかる料金について、要介護の場合、要支援の場合をまとめてご紹介します。
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デイサービスを利用する場合は、基本的に介護保険(※1)が適用され、要介護認定に合わせたサービス利用料金が設定されています。要介護認定には、要支援1・2、要介護1〜5の7区分があり、65歳以上の「第一号被保険者」と、40歳以上65歳未満の方で疾病(特定疾病)が原因で要介護認定を受けた「第二号被保険者」の2種類があります。
この介護保険をお持ちの方は、デイサービスの料金が自己負担額が「1割」で利用することができます。ただし、高所得者は、自己負担額が「2割」となりますのでご注意ください。
(※1)介護保険とは、介護が必要になった場合に治療や介護保険サービスの利用にかかる費用を支援してくれるものです。介護保険の要介護認定を受ける手順については下記の記事をご覧ください。
デイサービスの利用料金は、まず要介護認定が要支援なのか要介護なのかによって異なります。まずは、要介護1〜5の認定を受けている方の基本料金についてご紹介します。
要介護1〜5の方は「利用者の要介護度」と「デイサービスの利用時間」によってデイサービスの基本料金が設定されており、要介護度が低く、利用時間が短いほど費用は安くなっています。
例えば、通常規模型通所介護の場合には以下のような料金体型です。(平成30年度介護報酬改定後)
(例)通常規模型デイサービスの単位・料金表
時間区分 | 介護度 | 単位数 | 1割 | 2割 | 3割 |
---|---|---|---|---|---|
※2時間以上 3時間未満 | 要介護1 | 4〜5時間の7割 | 266円 | 532円 | 798円 |
要介護2 | 4〜5時間の7割 | 305円 | 610円 | 915円 | |
要介護3 | 4〜5時間の7割 | 345円 | 690円 | 987円 | |
要介護4 | 4〜5時間の7割 | 365円 | 730円 | 1,111円 | |
要介護5 | 4〜5時間の7割 | 423円 | 847円 | 1,270円 | |
3時間以上 4時間未満 | 要介護1 | 362単位 | 362円 | 724円 | 1,080円 |
要介護2 | 415単位 | 415円 | 830円 | 1,245円 | |
要介護3 | 470単位 | 470円 | 940円 | 1,410円 | |
要介護4 | 522単位 | 522円 | 1,044円 | 1,588円 | |
要介護5 | 576単位 | 576円 | 1,152円 | 1,728円 | |
4時間以上 5時間未満 | 要介護1 | 380単位 | 380円 | 760円 | 1,140円 |
要介護2 | 436単位 | 436円 | 872円 | 1,308円 | |
要介護3 | 493単位 | 493円 | 986円 | 1,479円 | |
要介護4 | 548単位 | 548円 | 1,096円 | 1,644円 | |
要介護5 | 605単位 | 605円 | 1,210円 | 1,815円 | |
5時間以上 6時間未満 | 要介護1 | 558単位 | 558円 | 1,116円 | 1,674円 |
要介護2 | 660単位 | 660円 | 1,320円 | 1,980円 | |
要介護3 | 761単位 | 761円 | 1,522円 | 2,283円 | |
要介護4 | 863単位 | 863円 | 1,726円 | 2,589円 | |
要介護5 | 964単位 | 964円 | 1,928円 | 2,892円 | |
6時間以上 7時間未満 | 要介護1 | 572単位 | 572円 | 1,144円 | 1,716円 |
要介護2 | 676単位 | 676円 | 1,352円 | 2,028円 | |
要介護3 | 780単位 | 780円 | 1,560円 | 2,340円 | |
要介護4 | 884単位 | 884円 | 1,768円 | 2,652円 | |
要介護5 | 988単位 | 988円 | 1,976円 | 2,964円 | |
7時間以上 8時間未満 | 要介護1 | 645単位 | 645円 | 1,290円 | 1,935円 |
要介護2 | 761単位 | 761円 | 1,522円 | 2,283円 | |
要介護3 | 883単位 | 883円 | 1,766円 | 2,649円 | |
要介護4 | 1003単位 | 1,003円 | 2,006円 | 3,009円 | |
要介護5 | 1124単位 | 1,124円 | 2,248円 | 3,372円 | |
8時間以上 9時間未満 | 要介護1 | 656単位 | 656円 | 1,312円 | 1,968円 |
要介護2 | 775単位 | 775円 | 1,550円 | 2,325円 | |
要介護3 | 898単位 | 898円 | 1,796円 | 2,694円 | |
要介護4 | 1021単位 | 1,021円 | 2,042円 | 3,063円 | |
要介護5 | 1144単位 | 1,144円 | 2,288円 | 3,432円 |
※デイサービスの料金は、事業所の利用人数によって定められた施設規模の4つ「地域密着型(小規模デイサービス)」「通常規模」「大規模(Ⅰ)」「大規模(Ⅱ)」によっても異なります。
平成30年度の介護報酬改定で、デイサービスの単位数(=料金表)は大きく変更になっています。以下は、事業所規模・定員別に基本報酬と加算・減算の料金一覧表を掲載しています。
・地域密着型(小規模)デイサービスの料金表
・通常規模型デイサービスの料金表
・大規模型(Ⅰ)デイサービスの料金表
・大規模型(Ⅱ)デイサービスの料金表
※さらに、利用する地域によって地域区分が8つに分かれているため若干ですが料金が異なります。詳しくは、利用予定のデイサービスに直接確認するようにしてください。
【関連記事】 地域区分(介護保険)での介護報酬額の計算方法 8つの地域区分を一覧にしてご紹介しているので、ご自分の事業所がどの区分に値するのかまずチェックしてみてください。 |
【関連記事】 通所介護の平成30年度介護報酬改定とは 上記で示した通所介護(デイサービス)の利用料金は平成30年度介護報酬改定に伴い、若干の変更が行われます。 |
ご紹介したデイサービスの基本料金に加え、各デイサービスで取り組まれている入浴介助や機能訓練、認知症ケアなど特別なプラグラムを実施する場合は、追加料金として加算の費用がかかります。
自己負担額1割の場合の加算の追加料金の目安はこちら。
【デイサービスの加算料金】
入浴介助加算 | (50単位)約50円/1回 |
---|---|
個別機能訓練加算Ⅰ | (46単位)約46円/1回 |
個別機能訓練加算Ⅱ | (56単位)約56円/1回 |
認知症加算 | (60単位)約60円/1回 |
若年性認知症利用者受入加算 | (60単位)約60円/1回 |
中重度者ケア体制加算 | (60単位)約60円/1回 |
栄養改善加算 | (150単位)約150円/1回 |
口腔機能向上加算 | (150単位) 約150円/1回 |
サービス提供体制強化加算 | I(イ)(18単位):約18円/1日 I(ロ)(12単位):約12円/1日 Ⅱ (6単位) :約6円/1日 |
サービス時間延長加算 | (50〜250単位)約50〜250円/1日 ※あくまでも目安の金額で、費用は時間帯(早朝・深夜)や地域(市区町村)の区分などによって異なります。 |
介護職員処遇改善加算 |
【関連記事】 通所介護の加算一覧 通所介護(デイサービス)における主な加算・減算の一覧をご紹介します。 |
デイサービスの基本料金と加算の追加料金の他にかかる費用についてもご紹介しておきます。
こちらの料金は、各デイサービスによって利用料金が大きく異なるため参考までにご確認ください。また、詳しく知りたい方は各デイサービスに事前に確認しておくことをお勧めします。
【デイサービスのその他の料金】
デイサービスの経営や運営は様々な視点から行っていくことが重要だといえます。これまでのやり方に加えて、稼働率アップさせるための営業戦略や、より業務効率化・生産性向上に貢献するITツールの導入などを検討していってもよろしいのではないでしょうか。 これら経営や運営に関する記事を一挙にまとめていますので、該当する記事を読んでいただき少しでも参考にしていただけたらと思います。 →→ 【完全保存版】デイサービス経営改善・運営・営業戦略・ITツール・実地指導・接遇に関する記事まとめ|随時更新 |
2024年の医療介護同時改定では、団塊世代の高齢化を見据え、自立支援を中心とした科学的介護の実現、そしてアウトカムベースの報酬改定に向けて変化しようとしています。
このような時流だからこそ、より一層利用者さまの自立支援に向けた取り組みが重要になります。しかし、個別機能訓練加算をはじめとした自立支援系の加算やLIFE関連加算の算定は、売上アップも見込めるとはいえ、リハビリ専門職の不在や現場負担の問題で取り組みが難しいと考える事業所も多いのではないでしょうか?
その解決策の1つが「介護現場におけるICTの利用」です。業務効率化の意味合いが強い昨今ですが、厚生労働省の定義では「業務効率化」「サービスの質向上」「利用者の満足度向上」の達成が目的であるとされています。
業務効率化だけでなく、利用者一人ひとりの生活機能の課題を解決する『デイサービス向け「介護リハビリ支援ソフト」』を検討してみませんか?