デイサービスのご利用料金について|要介護・要支援の場合

介護保険法

基本報酬

更新日:2022/02/22

介護保険サービスの中でも施設に通って介護サービスを受けることができるデイサービス。そんなデイサービスの利用料金はご存知ですか?今回は、デイサービスを利用する場合にかかる料金について、要介護の場合、要支援の場合をまとめてご紹介します。

デイサービスの利用料金

デイサービスを利用する場合は、基本的に介護保険(※1)が適用され、要介護認定に合わせたサービス利用料金が設定されています。要介護認定には、要支援1・2、要介護1〜5の7区分があり、65歳以上の「第一号被保険者」と、40歳以上65歳未満の方で疾病(特定疾病)が原因で要介護認定を受けた「第二号被保険者」の2種類があります。


この介護保険をお持ちの方は、デイサービスの料金が自己負担額が「1割」で利用することができます。ただし、高所得者は、自己負担額が「2割」となりますのでご注意ください。

(※1)介護保険とは、介護が必要になった場合に治療や介護保険サービスの利用にかかる費用を支援してくれるものです。介護保険の要介護認定を受ける手順については下記の記事をご覧ください。

デイサービスの利用料金の目安

デイサービスの利用料金は、まず要介護認定が要支援なのか要介護なのかによって異なります。まずは、要介護1〜5の認定を受けている方の基本料金についてご紹介します。

要介護1〜5の方は「利用者の要介護度」と「デイサービスの利用時間」によってデイサービスの基本料金が設定されており、要介護度が低く、利用時間が短いほど費用は安くなっています。

例えば、通常規模型通所介護の場合には以下のような料金体型です。(平成30年度介護報酬改定後)

(例)通常規模型デイサービスの単位・料金表

時間区分介護度単位数1割2割3割
※2時間以上
3時間未満
要介護14〜5時間の7割266円532円798円
 要介護24〜5時間の7割305円610円915円
 要介護34〜5時間の7割345円690円987円
 要介護44〜5時間の7割365円730円1,111円
 要介護54〜5時間の7割423円847円1,270円
3時間以上
4時間未満
要介護1362単位362円724円1,080円
 要介護2415単位415円830円1,245円
 要介護3470単位470円940円1,410円
 要介護4522単位522円1,044円1,588円
 要介護5576単位576円1,152円1,728円
4時間以上
5時間未満
要介護1380単位380円760円1,140円
 要介護2436単位436円872円1,308円
 要介護3493単位493円986円1,479円
 要介護4548単位548円1,096円1,644円
 要介護5605単位605円1,210円1,815円
5時間以上
6時間未満
要介護1558単位558円1,116円1,674円
 要介護2660単位660円1,320円1,980円
 要介護3761単位761円1,522円2,283円
 要介護4863単位863円1,726円2,589円
 要介護5964単位964円1,928円2,892円
6時間以上
7時間未満
要介護1572単位572円1,144円1,716円
 要介護2676単位676円1,352円2,028円
 要介護3780単位780円1,560円2,340円
 要介護4884単位884円1,768円2,652円
 要介護5988単位988円1,976円2,964円
7時間以上
8時間未満
要介護1645単位645円1,290円1,935円
 要介護2761単位761円1,522円2,283円
 要介護3883単位883円1,766円2,649円
 要介護41003単位1,003円2,006円3,009円
 要介護51124単位1,124円2,248円3,372円
8時間以上
9時間未満
要介護1656単位656円1,312円1,968円
 要介護2775単位775円1,550円2,325円
 要介護3898単位898円1,796円2,694円
 要介護41021単位1,021円2,042円3,063円
 要介護51144単位1,144円2,288円3,432円

※デイサービスの料金は、事業所の利用人数によって定められた施設規模の4つ「地域密着型(小規模デイサービス)」「通常規模」「大規模(Ⅰ)」「大規模(Ⅱ)」によっても異なります。

デイサービスの規模・定員別 料金一覧表

平成30年度の介護報酬改定で、デイサービスの単位数(=料金表)は大きく変更になっています。以下は、事業所規模・定員別に基本報酬と加算・減算の料金一覧表を掲載しています。

地域密着型(小規模)デイサービスの料金表
通常規模型デイサービスの料金表
大規模型(Ⅰ)デイサービスの料金表
大規模型(Ⅱ)デイサービスの料金表

※さらに、利用する地域によって地域区分が8つに分かれているため若干ですが料金が異なります。詳しくは、利用予定のデイサービスに直接確認するようにしてください。

【関連記事】
地域区分(介護保険)での介護報酬額の計算方法
8つの地域区分を一覧にしてご紹介しているので、ご自分の事業所がどの区分に値するのかまずチェックしてみてください。
【関連記事】
通所介護の平成30年度介護報酬改定とは
上記で示した通所介護(デイサービス)の利用料金は平成30年度介護報酬改定に伴い、若干の変更が行われます。

デイサービスの追加料金

ご紹介したデイサービスの基本料金に加え、各デイサービスで取り組まれている入浴介助や機能訓練、認知症ケアなど特別なプラグラムを実施する場合は、追加料金として加算の費用がかかります。

自己負担額1割の場合の加算の追加料金の目安はこちら。

デイサービスの加算料金

入浴介助加算(50単位)約50円/1回
個別機能訓練加算Ⅰ(46単位)約46円/1回
個別機能訓練加算Ⅱ(56単位)約56円/1回
認知症加算(60単位)約60円/1回
若年性認知症利用者受入加算(60単位)約60円/1回
中重度者ケア体制加算(60単位)約60円/1回 
栄養改善加算(150単位)約150円/1回
口腔機能向上加算(150単位) 約150円/1回 
サービス提供体制強化加算I(イ)(18単位):約18円/1日 
I(ロ)(12単位):約12円/1日
Ⅱ  (6単位) :約6円/1日
サービス時間延長加算(50〜250単位)約50〜250円/1日
※あくまでも目安の金額で、費用は時間帯(早朝・深夜)や地域(市区町村)の区分などによって異なります。

介護職員処遇改善加算 
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通所介護の加算一覧
通所介護(デイサービス)における主な加算・減算の一覧をご紹介します。

デイサービスのその他の料金

デイサービスの基本料金と加算の追加料金の他にかかる費用についてもご紹介しておきます。

こちらの料金は、各デイサービスによって利用料金が大きく異なるため参考までにご確認ください。また、詳しく知りたい方は各デイサービスに事前に確認しておくことをお勧めします。

デイサービスのその他の料金】 

  • 食事代   :約500〜700円 
  • おやつ代  :約50〜100円
  • 連絡ノート代:約80〜150円   
  • 紙パンツ代 :約100〜200円         
  • オムツ代  :約150〜250円  
  • パット代  :約30〜50円
デイサービスの経営や運営は様々な視点から行っていくことが重要だといえます。これまでのやり方に加えて、稼働率アップさせるための営業戦略や、より業務効率化・生産性向上に貢献するITツールの導入などを検討していってもよろしいのではないでしょうか。

これら経営や運営に関する記事を一挙にまとめていますので、該当する記事を読んでいただき少しでも参考にしていただけたらと思います。

→→ 【完全保存版】デイサービス経営改善・運営・営業戦略・ITツール・実地指導・接遇に関する記事まとめ|随時更新

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この記事の著者

作業療法士  藤本 卓

作業療法士として大手救急病院に入職。救急医療や訪問リハビリ、回復期リハビリテーション病院の管理職として従事後、株式会社Rehab for JAPANに参画。作業療法士、呼吸療法認定士、住環境福祉コーディネーター1級、メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種、生活習慣病アドバイザーの資格を有し、専門的な知識と現場での知見を元に、事業所の支援を行う。機能特化型デイサービスでは、2ヶ月で「稼働率72%から95%に」アップさせるなどの実績をもつ。

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