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介護保険法
2023/03/24
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通所介護以外
更新日:2022/02/22
通所リハビリテーションを利用しようと考えているけどどんなサービスかわからない方はいませんか?今回は、通所リハビリテーション(デイケア)のサービスの特徴と使用するメリットについてわかりやすくまとめました。これから初めて介護保険サービスを利用しようとお考えの方は是非ご覧ください。 →忙しすぎるデイサービス業務は、機能訓練ソフト「リハプラン」が解決。
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この記事の目次
通所リハビリテーションとは、「通所リハ」「デイケア」とも呼ばれる介護保険サービスで、筋力や体力など身体機能を維持・回復させること目的に医師の指示のもと理学療法士や作業療法士などの専門職がリハビリを提供してくれます。
通所リハビリテーション(デイケア)の対象者は、介護保険で「要介護1~5」の認定を受けている方です。「要支援1・2」の方は、介護予防通所リハビリテーションの対象者となります。
通所リハビリテーションの基本方針として厚生労働省も以下のように規定しています。
【基本方針|第百十条】
指定居宅サービスに該当する通所リハビリテーション(以下「指定通所リハビリテーション」という。)の事業は、要介護状態となった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう生活機能の維持又は向上を目指し、理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションを行うことにより、利用者の心身の機能の維持回復を図るものでなければならない。
【関連記事】通所リハビリテーションにおける指定基準|人員、設備、運営について
介護保険サービスには、さまざまなサービスがありますが、通所リハビリテーション(デイケア)にはどのような特徴があるのでしょうか?
その特徴についてご紹介します。
【通所リハビリテーションの特徴】
–補足(※1)–
■理学療法士とは
医師の指示のもと病気や怪我などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、歩く、立つ、座るなどの基本的な動作の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的にリハビリテーションを提供する専門家で、筋力トレーニングや歩く・立つなどの運動療法だけでなく、物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、患者様が自立した日常生活が送れるように支援しています。
■作業療法士とは
病気やケガなどで身体や精神に障害や不自由さを抱える方々に対して、医師の指示のもとで治療を行うリハビリテーションの専門家で、身体機能の治療だけでなく、食事や着替えなどの日常生活や料理・洗濯などの高度な日常生活動作の訓練、就労支援、社会への参加のための訓練、公共交通機関の利用などの支援を中心に精神・心理面へのアプローチも行います。
■言語聴覚士とは
言葉によるコミュニケーションに問題がある方々に対して、医師の指示のもとで専門的サービスを提供し、自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職です。言語だけでなく、摂食・嚥下の問題に対してもリハビリテーションを提供します。
【関連記事】
作業療法士と理学療法士の違いとは|仕事内容や働く場所をご紹介
通所リハビリテーション(デイケア)を利用した場合のイメージとして、8時間利用の場合の1日の流れをご紹介します。
【通所リハビリテーションの流れ(一例)】
9:30 |送迎…自宅から送迎車でデイケアへ送迎します。もちろん車椅子の方も可能
10:00|体調管理…看護師による血圧、脈などの体調チェック
10:00|入浴…希望者の場合のみ、介護スタッフの介助を受けることも可能
11:00|リハビリ…マシンや集団体操、個別のリハビリなど
12:00|昼食
13:30|レクリエーション…ゲームや体操などさまざま
15:00|おやつ…休息を含めたおやつの時間
16:00|帰宅
実際に通所リハビリテーション(デイケア)の利用すると「①専門職がいる」ことが最大のメリットになります。
類似する通所サービスの「通所介護(デイサービス)」との大きな違いは、「通所リハビリテーション(デイケア)」では、医師が常勤で1名以上、リハビリの専門職である理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のいずれかが1名以上配置されていることです。
通所リハビリテーションは、リハビリに特化したサービスですので、医師や理学療法士をはじめとした専門職が必ず在籍しており、個別にリハビリを受けることができます。専門職がいることで、病状が急変したときもスタッフが迅速に対応してくれるので安心してサービスを受けれます。
▼デイサービスとデイケア(通所リハビリテーション)の違いについては下記の記事でご紹介しています。詳しくはこちらをご覧ください。
【関連記事】デイサービスとデイケアの違いとは?4つの違いを理解しよう
次に、通所リハビリテーション(デイケア)では「②定期的な評価が受けれる」ことがメリットです。
リハビリの専門職である理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のいずれかが1名以上配置されているので、筋力アップや体力向上などの運動メニューや生活能力の回復を目指した生活機能訓練を受けることができます。
また、リハビリを積極的に行うだけでなく、定期的に身体能力・日常生活能力のチェック(評価)をしてくれます。そのため通所リハビリテーションを利用し、リハビリを行った結果どのように身体能力や生活能力が変化したのかなどが明確になります。筋力やバランス能力など自分の身体能力がアップしていることが分かると利用者様も「もっと頑張りたい」という気持ちが増えてくるのではないでしょうか?
通所リハビリテーション(デイケア)では、医師やリハビリの専門家が在籍しているだけでなく、リハビリテーションに必要な「③リハビリ機器が充実している」こともとのメリットの1つです。
リハビリ機器が充実していることで集団での運動が苦手な方や個人でトレーニングをしたい方でも積極的に運動に取り組みことができます。
リハビリ機器の種類は、義務付けられている訳ではないため通所リハビリテーション(デイケア)の事業所ごとによって異なります。そのため、利用される通所リハや担当のケアマネに確認しておくことをお勧めします。
【リハビリ機器の種類(一例)】
通所リハビリテーション(デイケア)の特徴と利用する3つのメリットはお分りいただけましたか?これらを踏まえると通所リハビリは以下の方にオススメです。
【通所リハビリはこんな方にオススメ】
2024年の医療介護同時改定では、団塊世代の高齢化を見据え、自立支援を中心とした科学的介護の実現、そしてアウトカムベースの報酬改定に向けて変化しようとしています。
このような時流だからこそ、より一層利用者さまの自立支援に向けた取り組みが重要になります。しかし、個別機能訓練加算をはじめとした自立支援系の加算やLIFE関連加算の算定は、売上アップも見込めるとはいえ、リハビリ専門職の不在や現場負担の問題で取り組みが難しいと考える事業所も多いのではないでしょうか?
その解決策の1つが「介護現場におけるICTの利用」です。業務効率化の意味合いが強い昨今ですが、厚生労働省の定義では「業務効率化」「サービスの質向上」「利用者の満足度向上」の達成が目的であるとされています。
業務効率化だけでなく、利用者一人ひとりの生活機能の課題を解決する『デイサービス向け「介護リハビリ支援ソフト」』を検討してみませんか?