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介護スタッフの基礎知識
更新日:2022/12/06
医療や介護の現場では、介護と介助という言葉をよく聞きます。しかしながら、この2つの違いを理解している方は少ないのではないでしょうか?そこで今回は、介護に携わる方々の基礎知識として「介護と介助の違い」について定義や内容の違いなどをまとめてご紹介します。
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医療や介護現場でよく耳にする「介護」と「介助」という言葉は、一般的にはほとんど同じ意味で用いられています。しかし、皆さんはその違いを明確に答えることができますか?
介護・介助スタッフの基礎知識として、次章より「定義の違い」「内容の違い」「身体介護と生活介助の違い」についてそれぞれご紹介します。
まずは、介護と介助の定義の違いをご紹介します。
介護とは、日常生活を営むことが困難な人に対し、満足できる生活の自立を目的として、日常生活動作、家事、健康管理、社会活動の援助全般を指します。
老齢者や心身の障害者など日常生活を営む上で困難な状態にある個人を対象に、専門的な対人援助を基盤に身体的・精神的・社会的に健康な生活の確保と成長、発達を目指し、利用者が満足できる生活の自立をはかること(日本社会事業学校連盟・全国社会福祉協議会施設協議会連合会 1988年) |
介助とは、付き添い・サポートなどを意味し、実際に本人の食事やトイレ、お風呂などを手助けする行動を指します。要するに「介護」を実現するための手段と考えられています。つまり、「介護」は日常生活の自立を目指す行為全般といった広い意味を持っており、「介助」はその日常生活を助ける行為となります。
イメージとしては、「介護」という大きな枠組みの1つに「介助」があると考えると良いでしょう。
では、介護と介助の内容の違いについて具体例を踏まえて詳しくご紹介します。
それぞれの定義でもご紹介したように「介護」は、本人が満足した生活が送れることを目標とした援助全般を指します。具体的に介護の内容には、「身体介助」「生活援助」「精神的援助」「社会的援助」などがあります。
■身体介助とは食事や着替え、排泄といった日常生活を営むために必要な日常生活動作(ADL)の介助をすること。 ■生活援助とは掃除や炊事、洗濯、買い物などの手段的日常生活動作(IADL)を援助をすること。 ■精神的援助とは病気や怪我によって「退院後の生活が不安」といった精神的な問題に対してその不安を解消するように支援すること。認知症や統合失調症、うつ病といった精神的な病気に対しても同様。 ■社会的援助とは介護問題を社会全体の問題として解決していくこと。例えば、介護保険を活用した介護サービスの利用などを指します。 |
一方、「介助」は、何かしらの行為を手助け・サポートする行為を指します。
具体的に介助の内容には、「食事介助」「トイレ介助」「入浴介助」「移乗介助」「更衣介助」「歩行介助」などの身体的な介助があります。
▼具体的な介助については、こちらの記事にまとめをご紹介しています。移乗介助や排泄介助、入浴介助など様々な介助方法について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
【入浴の介助】 ● 入浴介助の注意点とポイント 【清拭の介助】 ● 清拭の手順と注意点 ● 清拭の効果・目的と最適な温度 【足浴の介助】 ● 足浴の手順と注意点 ● 足浴の効果と最適な温度 【食事の介助】 ● 食事介助のコツと注意点 【口腔ケア】 ● 口腔ケアの手順と介助方法・注意点 【着替えの介助】 ● 更衣介助(着替え介助)の手順と注意点 【移乗の介助】 ● 移乗介助の手順と注意点 【トイレの介助】 ● 排泄介助のポイントと注意点 【歩行の介助】 ● 歩行介助の方法と注意点 【まとめ】 ● 介助の種類と介助方法まとめ |
介護と介助の違いと合わせて理解しておきたい内容に「身体介護と生活援助の違い」があります。
介護の仕事内容の中でも、「身体介護」と「生活援助」はその主となる内容ですが、実際に仕事をされている方でもどちらのサービスを行っているのかわからない方も多いので合わせてご紹介しておきます。
【関連記事】 身体介護と生活援助の違いとは 身体介護と生活援助のサービスの違いについて詳しく解説していきます。 |
身体介護とは、ご利用者の身体的な介助を中心に、日常生活に必要な動作(ADL)をサポートするサービスのことを指します。主にセルフケアといわれる食事、着替え、排泄などの身の回りの生活や基本動作といわれる寝返りや起き上がり、立ち上がり、歩行などの介助を行います。
生活援助とは、身体的な介助以外の家事や炊事などの日常生活(IADL)を援助するサービスのことを指します。主に、本人や家族が困難な掃除や洗濯、調理、買い物などの一連の行為を援助します。
つまりは、ADLとIADLの介助(援助)の違いと覚えていただければわかりやすいと思います。
今回は「介護と介助の違い」について具体例を踏まえてご紹介しました。
身体の不自由なご高齢者が、住み慣れたご自宅で自分らしい生活を送れる(ノーマライゼーションと呼びます)ようにサポートするのが介護スタッフです!
超高齢化が進む日本において、今後も介護スタッフには様々なスキルが求められるようになることは間違えありません。「介護=介助」ではなく、「介護」が持つさまざまな意味と技術を理解していきましょう!
2024年の医療介護同時改定では、団塊世代の高齢化を見据え、自立支援を中心とした科学的介護の実現、そしてアウトカムベースの報酬改定に向けて変化しようとしています。
このような時流だからこそ、より一層利用者さまの自立支援に向けた取り組みが重要になります。しかし、個別機能訓練加算をはじめとした自立支援系の加算やLIFE関連加算の算定は、売上アップも見込めるとはいえ、リハビリ専門職の不在や現場負担の問題で取り組みが難しいと考える事業所も多いのではないでしょうか?
その解決策の1つが「介護現場におけるICTの利用」です。業務効率化の意味合いが強い昨今ですが、厚生労働省の定義では「業務効率化」「サービスの質向上」「利用者の満足度向上」の達成が目的であるとされています。
業務効率化だけでなく、利用者一人ひとりの生活機能の課題を解決する『デイサービス向け「介護リハビリ支援ソフト」』を検討してみませんか?
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