機能訓練指導員とは?必要な資格や仕事内容・加算による配置基準を紹介
介護保険法
機能訓練
2023/02/27
機能訓練
口腔機能
更新日:2022/08/03
表情は喜怒哀楽の感情を表現します。高齢になると人との交流が減ったり、パーキンソンや脳梗塞などの影響により、顔の筋肉を動かす機会が減少します。また、口周りの動きや肺活量も低下しやすくなる為、声が小さくなることもあります。今回はそんな「表情筋のトレーニングとストレッチ」の方法をご紹介していきます。
→忙しすぎるデイサービス業務は、機能訓練ソフト「リハプラン」が解決。
→LIFE関連加算をスムーズに安心して算定する方法について、無料オンライン研修会で解説!
この記事の目次
「口腔機能向上加算の算定要件と始め方」のお役立ち資料(PDF)を無料プレゼント中!
高齢になると人との交流が減ることで顔の筋肉を動かす機会が減ります。また、パーキンソンや脳梗塞などの疾患の影響によって口周りや肺活量も低下しやすくなる為、声が小さくなることもしばしばみられます。
そこで日頃から表情筋を鍛えて行きましょう。表情筋を鍛えることによって様々な効果が期待されます。
私達の顔には目や口、鼻などを動かす筋肉が約60種類も存在しています。
年齢をかさねると眼球を支える筋肉が衰えることで、目の下のたるみやクマができやすくなります。また、ほうれい線も頬と口元の筋肉が衰えるため、シワやたるみがはっきりしてきます。
人は、食物を食べる(咀嚼)する際に、咀嚼筋や顎関節、舌や頬などと周囲の組織がバランスを取りながら働くことによって円滑的に摂取できるようになっています。そのため、トレーニングを行う際は、表情筋(顔面筋)だけでなく、舌の運動も行うことが重要と言えます。
参照:平井 敏博 老年歯科医学「高齢者における咬合・咀嚼機能の維持」(2016年9月26日アクセス)
それでは表情筋のトレーニングを始めていきます。
頬には、食べ物を噛むときに働く咬筋や頬筋、大頬骨筋などが存在します。まずは頬の周りをストレッチして食べる準備をしていきましょう。
次に耳周辺の筋肉をストレッチしていきます。
耳の周辺には、咬筋や側頭筋、胸鎖乳頭筋、耳介筋などが存在しています。耳からストレッチしていくことで、これらの筋肉を和らげる効果が期待できます。
続いて唇のストレッチです。唇周辺をストレッチすることで、食べこぼしを防ぐための口輪筋の柔軟性を高める効果が期待できます。
【このような方にオススメ】口が「へ」の字になっている方ドライマウスの方滑舌が悪い方表情が乏しい方
舌のトレーニングをご紹介します。
舌は、口に入った食べ物をまとめる、食べ物を奥に運ぶ、そして飲み込むなどの重要な役割があります。これらの一連の動作がうまくいかないことで、食べ物を喉に詰まらせてしまったり、誤嚥性の肺炎を起こしたりすることもあります。対象としている方の舌はどうか、是非確認してみてください。
【こんな方にオススメ】
口腔内残渣や食塊形成がうまくできない食べこぼしが多いムセが多い
こちらの運動では、様々な顔の表情をダイナミックに行う顔の表情筋トレーニングとなります。
表情は、顔を構成する様々な筋肉により成すものですが、特に口のまわりの筋肉が大きな役割を果たします。表情筋訓練を含む健康増進プログラムを24週間施行により、消化器系自覚症状の改善、唾液分泌の上昇、高次脳神経機能の改善などQOL改善に有効であったとの報告もあります。継続的にこれらの運動を取り入れていきましょう。
参照:石川玄子 「介護老健施設入所高齢者における表情筋訓練を含む健康増進プログラムの有効性」(2016年9月26日アクセス)
いかがでしたか。今回は「表情筋トレーニング」についてご紹介しました。
表情筋はとても薄い筋肉ですので、鍛えるというよりも日々継続的に運動していくことが重要です。短時間で、多くのメリットが得られる顔筋肉トレーニングを今すぐ始めてみてはいかがでしょうか。
デイサービス・機能訓練指導員が活用できる「リハビリ体操・運動」関連の記事を一挙にまとめました。状況に合わせてうまく活用していただけたら嬉しく思います。記事が増えていけば随時更新していきます。
→→ 【完全保存版】デイサービス・機能訓練指導員が活用できる高齢者のためのリハビリ体操・運動まとめ|随時更新
2024年の医療介護同時改定では、団塊世代の高齢化を見据え、自立支援を中心とした科学的介護の実現、そしてアウトカムベースの報酬改定に向けて変化しようとしています。
このような時流だからこそ、より一層利用者さまの自立支援に向けた取り組みが重要になります。しかし、個別機能訓練加算をはじめとした自立支援系の加算やLIFE関連加算の算定は、売上アップも見込めるとはいえ、リハビリ専門職の不在や現場負担の問題で取り組みが難しいと考える事業所も多いのではないでしょうか?
その解決策の1つが「介護現場におけるICTの利用」です。業務効率化の意味合いが強い昨今ですが、厚生労働省の定義では「業務効率化」「サービスの質向上」「利用者の満足度向上」の達成が目的であるとされています。
業務効率化だけでなく、利用者一人ひとりの生活機能の課題を解決する『デイサービス向け「介護リハビリ支援ソフト」』を検討してみませんか?