機能訓練指導員とは?必要な資格や仕事内容・加算による配置基準を紹介
介護保険法
機能訓練
2023/02/27
機能訓練
下肢
更新日:2022/02/16
バランスディスクは、バランスクッションやアジリティディスクとも呼ばれるバランス器具の1つです。体幹・腹筋の筋力アップやバランストレーニング目的にバランスディスクを購入したけど何から始めていいのかわからない方はいませんか?本稿では、体幹・腹筋に効果的なトレーニング方法を「座る」「膝立ち」「体育座り」「四つ這い」「側臥位」の5つの姿勢でご紹介します。ご自分の能力に合わせてチャレンジしていきましょう!
→忙しすぎるデイサービス業務は、機能訓練ソフト「リハプラン」が解決。
→LIFE関連加算をスムーズに安心して算定する方法について、無料オンライン研修会で解説!
この記事の目次
バランスディスクは体幹に効果があると聞いて購入された方も多いのではないでしょうか。一概に体幹といっても腹筋や背筋、側筋、骨盤底筋群など様々な筋肉があります。
バランスディスクは体幹の中でもどこの筋肉に効果があるのでしょうか?
少し専門的な話になりますが、リハビリの論文を調べてみると、鈴木ら(2009)は”不安定面上座位時の重心動揺には、グローバルマッスル(アウターマッスル)に分類される腹直筋、胸腰部脊柱起立筋の筋活動が関与している”と示唆しています。
つまり、不安定性を高めるバランスディスクを使ったトレーニングは、主に腹筋である腹直筋と背筋にある脊柱起立筋などのアウターマッスル(体幹の表層部にある筋肉)を鍛えることができると考えられます。
また、中心位置からバランスを崩すような運動に対して、体を中心に保とうと反応する力として、体幹の深層部にあるインナーマッスル(多裂筋、骨盤底筋群など)にも効果が期待できることも分かってきています。
では早速、体幹や腹筋に効果的なトレーニング方法を5つの姿勢別にご紹介していきます。
参照:鈴木 哲「不安定面上座位における体幹筋活動と重心動揺との関係」(平成29年7月14日アクセス)
それでは早速、腹筋のトレーニング方法をご紹介していきましょう。まずは入門編として、座布団の代わりにバランスディスクを椅子に設置した姿勢でのトレーニング方法からご紹介します。座っているだけでも体幹のインナーマッスルを鍛えることができますが、骨盤の前後・左右の動きを加えることで骨盤底筋群も鍛えることができます。
【期待される効果】
【運動のポイント】
続いては、座った姿勢で体幹の安定性を高めるトレーニングです。バランスディスク上でできる限り遠くに手を伸ばすことで姿勢を保持するために必要な腹筋や背面、太ももの筋肉を鍛えることができます。筋力アップというよりも筋肉を賦活するような運動です。
【運動のポイント】
続いては、バランスディスクに座った状態で足踏みを行う腹筋トレーニングです。バランスディスクの上で足を上げることで上半身が後方に倒れようとします。このようにバランスが崩れそうになった時に腹筋が働くことで姿勢を保つことができます。
【運動のポイント】
こちらの運動は、バランスディスクの上に座った状態で体を捻ることで腹筋を鍛えていきます。主に脇腹にある「腹斜筋」や腰部の「腰方形筋」という腹筋の筋力アップの効果が期待できます。立位で行うと足関節や股関節でバランスを保とうとするため、意識的に腹筋を鍛えたい場合は、椅子に座った姿勢がオススメです。
【運動のポイント】
続いては、膝立ち姿勢でのバランスディスクのトレーニングのご紹介です。バランスディスクに両膝を乗せて姿勢を保持しながら、棒体操を行うことで腹筋群を刺激していきます。腰をひねる運動は、主に脇腹にある腹斜筋や腰部の腰方形筋という体幹筋の筋力アップの効果が期待できます。
【運動のポイント】
続いて、体育座りでできる腹筋のトレーニングです。バランスディスクに座り、腕を大きく回すことで、不安定性が増します。その結果、体幹筋の腹筋群を効果的に鍛えることができます。運動は左右交互に行うようにしましょう。
【運動のポイント】
これらの運動は、V字バランスと呼ばれる腹筋のトレーニングです。腹筋の中でも腹直筋や腹斜筋を効果的に鍛えることができます。V字バランスは、かなりのバランス能力を要す運動ですので運動に自信のある方は挑戦してみてください。
【運動のポイント】
こちらの運動は、バランスディスクを2つ活用した腹筋のトレーニングです。バランスディスクの上に体育座りになり、上半身を捻ることで腹筋に斜めに付着する腹斜筋を効果的に鍛えることができます。上半身をやや後方に倒すと、さらに難易度が高まります。
【運動のポイント】
続いてこちらの運動は、プランクと呼ばれる四つ這いのトレーニングです。プランクとは、某サッカー日本代表選手が書籍を紹介した時に話題になった運動方法です。この姿勢にバランスディスクを加えることで、不安定性を高め、腹筋を効果的に鍛えていくことができます。背筋群も鍛えることができるので体幹全般のトレーニングとしてオススメです。
【運動のポイント】
先ほど紹介したプランクに加えて、腕や足を挙げてみましょう。四つ這いの姿勢で、対側の手足を上げることでより効果的に腹筋を鍛えることができます。ダイアゴナルと呼ばれるこちらの運動では、背筋(脊柱起立筋や多裂筋)を鍛えることが特徴的です。
【運動のポイント】
バランスディスクを活用した腕立て伏せです。通常の腕立て伏せにバランスディスクを活用することで二の腕や胸の筋力アップだけでなく、体幹を安定させる腹筋群を鍛えることができます。上級者向けの腕立て伏せですがチャレンジしてみてください。
【運動のポイント】
バランスディスクの上に肘を置き、お尻を上げた状態をキープするスタビリティトレーニングです。主に腰から腹筋にある外腹斜筋および腰方形筋の筋力強化に効果が期待できます。横腹の脂肪燃焼や体幹の安定性を高めたいスポーツ選手にオススメのトレーニングです。是非チャレンジしてみてください。
【運動のポイント】
【終わりに】
いかがでしたか。今回はバランスディスクを使用した体幹・腹筋トレーニングをご紹介させて頂きました。バランスディスクには、バランス能力の強化に加えて目的に応じた様々な運動方法や効果を提供することが出来ますので是非活用してみて下さい。
デイサービス・機能訓練指導員が活用できる「リハビリ体操・運動」関連の記事を一挙にまとめました。状況に合わせてうまく活用していただけたら嬉しく思います。記事が増えていけば随時更新していきます。
→→ 【完全保存版】デイサービス・機能訓練指導員が活用できる高齢者のためのリハビリ体操・運動まとめ|随時更新
2024年の医療介護同時改定では、団塊世代の高齢化を見据え、自立支援を中心とした科学的介護の実現、そしてアウトカムベースの報酬改定に向けて変化しようとしています。
このような時流だからこそ、より一層利用者さまの自立支援に向けた取り組みが重要になります。しかし、個別機能訓練加算をはじめとした自立支援系の加算やLIFE関連加算の算定は、売上アップも見込めるとはいえ、リハビリ専門職の不在や現場負担の問題で取り組みが難しいと考える事業所も多いのではないでしょうか?
その解決策の1つが「介護現場におけるICTの利用」です。業務効率化の意味合いが強い昨今ですが、厚生労働省の定義では「業務効率化」「サービスの質向上」「利用者の満足度向上」の達成が目的であるとされています。
業務効率化だけでなく、利用者一人ひとりの生活機能の課題を解決する『デイサービス向け「介護リハビリ支援ソフト」』を検討してみませんか?