機能訓練指導員とは?必要な資格や仕事内容・加算による配置基準を紹介
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2023/02/27
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更新日:2022/02/25
様々な運動方法がある中で、デイサービスや通所リハビリのご利用者様に個別に適切な運動を選択するのは大変な作業です。リハビリ専門職ではない機能訓練指導員の方もこれを見れば使える!というものをご紹介します。そこで今回は座って出来る個別機能訓練の運動方法をご紹介させていただきます。
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この記事の目次
この運動では肩関節や胸郭の関節可動域の拡大を図ることで、更衣動作や洗体動作、洗髪動作などのADLを向上させることを目的としています。
【運動のポイント】
ただし、肩関節周囲炎(五十肩・四十肩)やインピンジメント症候群などの整形疾患の有無に十分注意しましょう。
肩や肩甲骨を中心としたエクササイズをご紹介します。
ポイントとしては以下の通りです。
【運動のポイント】
こちらでも肩関節や上肢帯の整形疾患などの既往歴がある場合、肩関節周囲炎やインピンジメント症候群などにも十分注意し、利用者の運動能力に合わせて行いましょう。
前腕のエクササイズを行います。こちらの運動では前腕の回内外運動にスピードを加えることで、運動機能のスムーズな切り替えを行い、協調的な運動効果が期待できます。
【運動のポイント】
回内外運動に関しては、徐々にスピードを上げたり、二重課題として足踏み運動などの別の運動を同時に行うと、脳機能の賦活にも効果が期待できます。
この運動では体幹の要となる、腹筋群や回旋筋群のエクササイズをご紹介します。
体幹筋の強化はバランス能力はもちろん、姿勢保持、歩行の安定性、心肺機能の維持・向上に重要な要素となります。
体幹の側屈・回旋のエクササイズは腰に負担がかかりますのでご利用者様の既往歴を確認し、導入しましょう。
こちらの運動では下肢筋力と下肢の可動域の向上に加え,腹筋群も活動します。
可動域制限や筋力低下により、背中を丸めたり反ったり、反動を使ったりと代償運動をされる方をよく目にします。
代償動作は効果を半減させ、別の部位に疼痛を誘発する可能性があるので、十分注意して行いましょう。
今回はデイサービスに勤務する機能訓練指導員が使える「座って出来る個別機能訓練」のエクササイズをご紹介しました。
ご利用者様に個別に適切な運動を選択するためには、多くの運動の知識がないと難しいと思います。また、運動プログラムを作るということもリハビリの専門家でなければ難しい面もあるかと思います。
そんな時に、今回のこの記事が、少しでも個別機能訓練の選択の手助けとなれば幸いです。この記事以外にもデイサービスで使える運動や体操方法の情報を発信しているので、是非参考にしてもらえたら嬉しい(以下の関連記事)です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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2024年の医療介護同時改定では、団塊世代の高齢化を見据え、自立支援を中心とした科学的介護の実現、そしてアウトカムベースの報酬改定に向けて変化しようとしています。
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