機能訓練指導員とは?必要な資格や仕事内容・加算による配置基準を紹介
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更新日:2022/02/22
指や手、前腕、肘などの整形外科的疾患に対して行うリハビリをハンドセラピィといいます。具体的な疾患には骨折や腱鞘炎など様々ありますが、手指の自主訓練を導入して頂こうと思っても参考資料があまりないと感じませんか。そこで今回は、手・手指のさまざまなトレーニング方法をご紹介していきます。
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この記事の目次
手指の運動方法をご紹介する前に、手や手指の役割と機能を簡単に理解していきましょう。
手・手指は上肢の最も末梢の器官であり、精巧で優れた機能を有しています。具体的には以下の働きや物の識別などの感覚機能を活用した働きを有しています。
その他にも、人の手には自分や他者の接触によって、温もりや優しさ、冷淡さ、繊細さ、力強さなどの感情を受け取る働きもしています。
参照:岡田 徳次 電子技術総合研究所 「指の運動と手作業の分析」(平成28年12月6日アクセス)
手・手指の3つの機能的役割には以下の3つがあります。
手・手指の運動機能の種類には以下の種類があります。
人間はこれらの手の運動機能を無意識的に活用していることになります。
それでは、手・手指のトレーニング方法をご紹介していきましょう。
参照:加藤 友紀子 日本人間工学会第51が回大会「手指動作に関する研究」(平成28年12月6日アクセス)
こちらの運動は、IP(DIP・PIP)・MP関節の運動です。
DIP関節、MP関節には手網靭帯(たづな)が存在しないため、過伸展が可能になります。その反面、脱臼しやすく、関節症変化が生じることになります。
PIP関節は側方のストレスに対して安定性が高いのが特徴です。
※手綱靭帯とは、PIP関節の掌側と両側にて強固に結合しており、過伸展防止の役割を果たしています。
続いて、こちらの運動は対立運動です。対立運動で重要なのは母指の役割です。
母指の運動は、屈曲・伸展・外転・内転・対立の5つの動作を担い、手指の中でも最も複雑な運動を行います。また、先ほど説明したつまみ動作や握り動作時に安定性を得る役割をしています。
手指の運動方法をご紹介していきます。こちらの運動は、小指の外転運動とグリップの運動です。
小指列は強い握り(握力)の主役となる部位です。グリップ動作の際は、小指列を意識してトレーニングすることをオススメします。
こちらの運動は、指先の複合的な運動です。
手・手指は日常生活では、常に複雑な複合運動を行っています。そのため、指一本一本の単独のトレーニングだけでなく一連した複合運動も取り入れてみてはどうでしょうか。
今回は、手・手指のトレーニングをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
手・手指の運動は紹介されていることが少なく、なかなか取り入れにくいと思いますが、ここで紹介した方法はデイサービスなどの介護施設でも取り入れやすい運動です。今回ご紹介した運動方法を参考にしてみてください。
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