介護スタッフの退職を防ぐには腰痛対策が必須|原因と症状・予防について

介護と腰痛は切っても切れない関係性にあります。というのも、介護スタッフの腰痛率は「約6割」と言われており、介護離職・退職の原因の1つとなっています。人手不足と言われている介護業界。スタッフの退職は経営者の方からみたら避けたいものです。そこで今回の記事では、介護と腰痛にフォーカスをあてて原因・予防・対策方法についてご紹介していきます。

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介護スタッフの腰痛はなぜ起こりやすい?

介護と腰痛

厚生労働省(平成 21 年)によると業務上疾病の発生件数は 7,491 件となっており、そのうち「腰痛」は 4,870 件(非災害性含む)と 60%以上を占めています。

業種別の腰痛発生割合をみてみると、介護業務を含む「保健衛生業」は全体の約24%を占める結果となっており年々増加傾向にあります。

対象・動作別の発生割合では、「人」が 83.5%を占めています。

つまり、ご利用者様の介助や多くの方と接する介護現場では「腰痛」に悩む方が多いと考えられます。「人」とは、 人を介助する、取り扱うなどの人が介在する動作のことを示しています。

→ 厚生労働省「職場における腰痛発生状況の分析について」

 

介護スタッフの腰痛は退職の原因となる

介護スタッフの腰痛発生割合が高いことは説明しましたが、介護職員の方は比較的年齢層が高いということもありますが、腰痛が退職の原因の1つと言われています。

腰痛は労働生産性にも大きく影響してきますので、介護スタッフの腰痛予防や対策は急務といっても大げさではありません。早めの対処をしていきましょう。
 

【関連記事】
介護職員の離職理由・離職率|働きやすい職場になるための対策方法

 

経験年数と腰痛の関係性とは

介護と腰痛

どの経験年数のスタッフが、職場での腰痛になりやすいのでしょうか。

年配の方をイメージした方も多いのではないでしょうか。経験年数別の腰痛発生割合は、「1~3 年未満」が25.7%と最も多くなっており、次いで「1 年未満」が 24.5%となっています。

つまり、介助方法や関わり方に慣れていない経験年数1〜3年目のスタッフ(全体の50%以上)の多くが腰痛に悩まされていることが分かります。

 

腰痛が発生する原因はなにか?

介護と腰痛

腰痛の発生に関連する要因として、 以下の4つが挙げられます。

1)動作要因:腰部に加わる過度な負荷や負担のことです。具体的には「利用者を頻繁に抱きかかえる」「腰をひねる」「長時間同じ姿勢で仕事をする」などの作業動作や作業姿勢に関することが挙げられます。

2)環境要因:暗い照明、不良な床面や作業空間、不適切な機器や設備の配置のことです。具体的には「職場が乱雑で、安全な移動が困難である」「床が滑りやすい」「部屋が狭くて窮屈である」「ベッドや机などの配置が悪く、移動しづらい」などの環境に関することが挙げられます。

3)個人的要因:年齢、性別、体格、筋力、腰椎椎間板ヘルニアや骨粗しょう症などの既往症の有無などです。具体的には「自分より体格の大きな利用者を介護することが多い」「常に慢性化した腰痛がある」「腰が痛いときでも、ゆっくりと休むことができない」などが挙げられます。

4)心理的・社会的要因:職場での過度な精神的緊張なども腰痛の発症との関連で注目されています。具体的には「仕事の満足度が得にくい」「働きがいが感じられない」「仕事中にイライラすることが多い」などが挙げられます。

→ 中央労働災害防止協会「介護事業・運送事業における腰痛予防テキスト作成委員会」

 

介護・介助での姿勢のポイントを理解しよう!

介護と腰痛

介護現場でよくある2つの場面を想定して介助のポイントを抑えておきましょう。

1)前かがみや中腰での作業の場合
【ポイント】適宜休息を取る、他の作業と組み合わせることにより、「長時間の同一姿勢を続けない」ようにしましょう。

2)利用者を抱きかかえる場面
【ポイント】対象者の下に潜り込むように片足を前に出して身体を密着させる、複数のスタッフで対応する、リフトやスライディングボードなどの福祉機器を利用するという対策をしましょう。

※添付資料に厚生労働省の「腰痛予防対策チェックリスト」を添付しておりますので、ご興味のある方はチェックしてみてください。

→ 介護作業者の腰痛予防対策チェックリスト|厚生労働省​
 

介護職場で簡単にできる腰痛対策にチャレンジ! 〜腰のストレッチ〜

 
介護 腰痛体操
 

職場の仕事の合間、休憩時間に行うことを想定した腰のストレッチをご紹介します。

筋肉に張りや凝りなどの違和感を感じた時に行いましょう。また、筋肉に違和感がない場合でも休憩時間などに随時行い、腰痛予防をすることをオススメします。筋肉の張りや凝りは、まとめてやるのではなく、その日のうちに解消するのが一番です。

 

介護職場で簡単にできる腰痛対策にチャレンジ! 〜太もものストレッチ〜

 
介護 腰痛体操

太ももの裏に付着する「ハムストリングス」をストレッチしていきます。

このハムストリングスはお尻の付け根まで付着するため、骨盤の動きと連動しています。腰を直接ストレッチするだけでなく、こちらも行っていきましょう。

 

自宅で簡単にできる腰痛対策にチャレンジ! 〜腹筋のトレーニング〜

介護 腰痛体操
 

腰部を守っているのは「腰」と「お腹」の筋肉と靭帯です。

特に腹筋の力が低下すると、腰椎の前彎が強くなり腰に負担がかかりやすくなります。その為、腹筋を鍛えて腰にかかる負担を支えるサポートをしておきましょう!

すでに、腰痛をお持ちの方はコルセットを使用することも手立ての一つです。

 

まとめ

介護業務においては、長時間の中腰姿勢や介助により、腰に過重な負担のかかる作業が多くあります。

そのため、中央労働災害防止協会(平成22年)では「介護事業・運送事業における腰痛予防テキスト作成委員会」を設け、施設介護および訪問介護業務の従事者の方を対象にテキストも作成しているようです。詳しくご覧になりたい方は、そちらも参考にしてみてください。

 

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著者プロフィール

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リハビリ専門職(作業療法士)として、回復期リハビリテーション病院や救急病院、訪問リハビリに勤務し、医療・介護現場の幅広い分野を経験。現場のリハビリテーションを技術を高めるため研修会を立ち上げ、これまでに100名規模の研修会も開催された。現在は、「職種を越えたリハビリ介護を実現する」をテーマに、リハプランの専属ブロガーとして活躍中。作業療法士の専門性を活かして、介護事業所で算定できる加算・減算の中でも「個別機能訓練加算」について算定要件や計画書の書き方、機能訓練プログラムについて執筆している。

〜筆者の想い〜
通所介護事業所(デイサービス)の約8割は、リハビリ専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が不在のため、看護師や柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師が機能訓練を実施しているのが現状です。機能訓練指導員が、高齢者にあった最適な運動を提供するために必要なノウハウをわかりやすく解説します。

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