椅子に座ってできる簡単なリハビリ体操のご紹介

デイサービスや通所リハビリ施設では、毎日のように集団体操などの運動を指導する機会があります。
疾患や疾病が異なる方々に対して集団で体操を考えるのは一苦労ですよね。
そんな方に、今回はどこでも準備でき、安全性の高い椅子に座った運動方法をまとめてみましたので参考にしてみて下さい。
腕・肩・肩甲骨のストレッチでADL能力のアップを目指そう


この運動では上肢帯の関節可動域の拡大により、ADL場面においても更衣動作、入浴動作などの上肢の操作性向上に期待できます。
【ポイント】
① まずはゆっくりと行いましょう。
② 可能な方は範囲を広げます。
③ 反対側も同様に行いましょう。
ただし、肩関節や上肢帯の整形疾患などの既往歴がある場合、肩関節周囲炎やインピンジメント症候群などにも十分注意し、利用者の運動能力に合わせて行いましょう。
腕・肩・肩甲骨周辺の筋力アップを目指そう


① まずはゆっくりと行いましょう。
② 可能な方は範囲を広げます。
体幹筋をつけて、転倒予防を行おう


体幹筋の強化は、バランス能力の他、歩行や姿勢保持の安定(円背や猫背の改善)、心肺機能の安定などの重要な要素となります。
ただし、上肢・下肢を含む複合的な動作もありますので、利用者の既往歴を確認し、導入の検討をしましょう。
下肢の筋力アップを目指そう


ご利用者様にとって高負荷の運動は、代償動作を誘発してしまう可能性があります。代償動作はトレーニングの効果を半減させ、場合によっては別の部位に疼痛を出現させる可能性がありますので注意が必要です。
こちらの運動であれば、負荷が少ないので代償動作も少なく運動できますよ。
いかがでしたか。今回は道具を使わず、座って出来るリハビリ体操をご紹介させて頂きました。
どこでも準備でき、安全性の高い椅子の運動ですので、日々の健康体操などに活用していただければ幸いです。
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