介護支援専門員の呼び方は、ケアマネジャーとケアマネージャー、どっちが正しい?

コラム

介護スタッフの基礎知識

更新日:2022/02/24

「ケアマネジャー」や「ケアマネージャー」どちらが正しいか知っていますか?介護支援専門員が正式名称ですが、一般的には話し言葉では「ケアマネージャー」と言われます。しかし、厚生労働省では『ケアマネジャー』を入れない表記になっています。一般的な認識としては「ケアマネージャー」だと思っている人の方が圧倒的に多いです。

介護支援専門員(ケアマネジャー)の呼び方について

介護支援専門員のことを「ケアマネジャー」や「ケアマネージャー」と呼びますが、どっちが正しいのかと話題になり、調べてみました。

介護支援専門員協会の窓口でお聞きしたところ、以下のようにお話ししてくださいました。

介護支援専門員協会としては、「介護支援専門員」という日本語の正式名称を使うようにしているが、カタカナで表記する場合には厚生労働省が発表する文章等に従い、基本的には「ケアマネジャー」を採用しているケースが多い

お忙しい中、丁寧に考えてお答えいただき、この場を持ってお礼申し上げます。

ケアマネジャーとケアマネージャー、厚生労働省の表記はどっち

厚生労働省に直接はお聞きしていませんが、厚生労働省から発行されている文書はほぼ全て「ケアマネジャー」を採用しています。厚生労働省の文章では、「介護支援専門員(ケアマネジャー)」というカッコ書きをしていることが多いです。

managerの英語の発音とケアマネジャー

英語だと、manager(発音:manijər)→「マネジャー」もしくは「マニジャー」に近い発音なことと、厚生労働省に合わせる形でカタカナ表記の場合には「ケアマネジャー」にした方が無難かもしれません。日本では、部活のマネージャーや、

ケアマネージャー?ケアマネージャー? ネットの検索数は?

インターネットでどのようなキーワードで1月に何回くらい検索されているかを調べてみると、以下のような結果になりました。ケアマネジャーのことを調べるために、検索窓にケアマネージャーと入力している人が大半です。

ケアマネジャー(伸ばし棒無し)と検索された数

Yahoo! JAPAN   7,261回     Google   5,940回

ケアマネージャー(伸ばし棒有り)と検索された数

Yahoo! JAPAN 54,451回  Google 44,550回

一般的な認識としては「ケアマネージャー」だと思っている人の方が圧倒的に多く、「ケアマネジャー」と理解して打ち込んでいる人は6人に1人くらいということがわかります。

ケアマネージャーとケアマネージャーの違いとは

ケアマネジャーとケアマネージャーは、介護支援専門員の通称の呼び方であり、managerを日本語的に発音するか、本場の発音にするかという違いです。

しかし、文字で記載するときには、伸ばし棒があるかで読み方にも印象にも違いがあるため注意したいですね。

ケアマネージャーとケアマネジャー、正しい表記はどちらか

さて、ケアマネージャーとケアマネジャーの違いについていろいろご紹介してきましたがいかがでしたか?

最後にまとめますと、ケアマネージャーとケアマネジャー、どちらも正しく間違いではないと思います。どちらかと言えば、厚生労働省などの文書に従い「ケアマネジャー」という「ネ」を伸ばさない方を採用した方がいいのかもしれません。

※このサイト内では、馴染みの深い「ケアマネージャー」をあえて採用します。

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ICTの利活用でサービスの質と業務効率を同時に高める

2024年の医療介護同時改定では、団塊世代の高齢化を見据え、自立支援を中心とした科学的介護の実現、そしてアウトカムベースの報酬改定に向けて変化しようとしています。

このような時流だからこそ、より一層利用者さまの自立支援に向けた取り組みが重要になります。しかし、個別機能訓練加算をはじめとした自立支援系の加算やLIFE関連加算の算定は、売上アップも見込めるとはいえ、リハビリ専門職の不在や現場負担の問題で取り組みが難しいと考える事業所も多いのではないでしょうか?

その解決策の1つが「介護現場におけるICTの利用」です。業務効率化の意味合いが強い昨今ですが、厚生労働省の定義では「業務効率化」「サービスの質向上」「利用者の満足度向上」の達成が目的であるとされています。

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この記事の著者

作業療法士  大屋 祐貴

作業療法士として、回復期リハビリテーション病院や救急病院、訪問リハビリに勤務し、医療・介護現場の幅広い分野を経験。現場のリハビリテーション技術を高めるために研修会の立ち上げ等を行う。

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