興味関心チェックシート【様式ダウンロードあり】

介護保険法

個別機能訓練加算

更新日:2022/08/03

興味関心チェックシートの目的や評価方法、使い方は知っていますか?平成27年度よりデイサービス(通所介護)で個別機能訓練加算を算定する上では居宅訪問が必須となり、本人のニーズを把握する方法として厚生労働省から興味関心チェックリストの活用が推奨されています。そこで今回は、興味関心チェクシートの目的・評価方法・記載例についてまとめてご紹介します。

興味関心チェックシートとは

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興味関心チェックシートとは、日常生活動作(ADL)や家事動作(IADL)、趣味・余暇活動、スポーツ、社会参加などの項目から、通所介護をご利用されている高齢者のニーズを把握するための検査です。

平成27年度の介護報酬改定においては、通所介護で個別機能訓練加算を算定する場合に「居宅訪問」が必須となり、その際の情報収集として「興味関心チェックシート」と「居宅訪問チェックシート」を活用することが推奨されています。

興味関心チェックシートの目的

医療や介護現場では、治療計画やサービス計画の立案として本人の希望や要望を聴取します。しかしながら、急に「どんなことがしたいですか?」と問われても、今したい目標はすぐにはでてきません。そんなときに、本人が持つ興味や関心を引き出すための「興味・関心チェックシート」が役立ちます。

興味関心チェックシートを活用して情報取集を行うことで、個別機能訓練計画書の目標をより具体的に立案できるようになります。

興味関心チェックシートの評価方法

興味関心チェックシート

興味関心チェックシートの評価項目には、日常生活や家事動作、趣味、スポーツ、社会参加などがあります。評価方法は至ってシンプル。それぞれの項目に対して本人が「している」「してみたい」「興味がある」の3つに「○・×」を付けていくだけです。

興味関心チェックシートの具体的な使い方はこちら

  • 現在している行為は「している」の列に○を記載する。現在していないがしてみたい行為は「してみたい」の列に○を記載する。
  • 興味がある行為は「興味がある」の列に○を記載する。
  • できる・できないにかかわらないどれにも該当しないものは「している」の列に×を記載する。
  • リスト以外の生活行為に思いあたるものがあれば空欄を利用して記載する。

興味関心チェックシートの活用場面について

興味関心チェックシート

興味関心チェックシートの活用場面は、デイサービスの個別機能訓練計画書を作成する場面です。具体的には、個別機能訓練計画書の長期目標や短期目標を立案する前の「本人の希望」に関して、興味・関心チェックシートが活用できます。

趣味や社会参加への「興味」や「希望」「目標」は、情報収集するのが難しい内容です。そのため、興味関心チェックシートを活用して利用者様の「趣味・嗜好」「社会参加への意欲」などを新たに発掘して、介護現場での目標設定に活用していくことができます!

厚生労働省からも個別機能訓練計画書を作成する前の評価方法として推奨されています。

個別機能訓練開始時におけるニーズ把握・情報収集 機能訓練指導員等は、個別機能訓練を行う場合は、利用者の日常生活や人生の過ごし方についてのニーズを把握するとともに、利用者の居宅での生活状況(ADL、IADL等)を居宅訪問の上で確認するものとする。また、医師からは利用者のこれまでの医療提供の状況について、介護支援専門員からは、居宅サービス計画に基づいて利用者本人や家族の意向、総合的な支援方針、解決すべき課題、長期目標、 短期目標、サービス内容などについて情報を得る。 なお、ニーズ把握には、別紙様式1の興味・関心チェックシートを参考にするとともに、居宅訪問の際のアセスメント項目は、別紙様式2の居宅訪問チェックシートを参考に確認する。

引用:厚生労働省老健局振興課長
平成27年3月27日「通所介護及び短期入所生活介護における個別機能訓練加算に関する 事務処理手順例及び様式例の提示について

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興味関心チェックシートの記入例

興味関心チェックシートは、チェックがあった項目について、いつ・どこで・誰と・どんなふうに・どの程度 「しているのか」「してみたい」のかなどを確認します。

興味関心チェックシートの記入例

興味関心チェックシートの記入例

チェックを通して「機能訓練の手がかりを探すこと」が目的のひとつ。例えば、ここでチェックされている「ボランティア」を掘り下げてお聞きすることで、本人の意欲が湧きやすく、かつ日常生活上で活性が上がりそうな内容を検討することができるようになります。

類似する居宅訪問チェックシートについて

興味関心チェックシート
(出典)厚生労働省老健局振興課

興味関心チェックシートの他に、合わせて知っておいていただきたいものに「居宅訪問チェックシート」があります。

居宅訪問チェックシートは、対象者が自宅でお困りの「寝返り、立ち上がり・起き上がりなどの基本的な動作」「食事・排泄・入浴・更衣などの日常生活動作」「調理・洗濯・掃除・階段昇降などの応用動作」を評価するシートです。このシートを活用することで「今現在している生活」や「環境の問題点」を把握することで生活状況や環境を把握することができます。また、生活環境においての問題点などもチェックすることで、個別機能訓練計画書や通所介護計画書において、より実践的な「目標設定」と「個別機能訓練メニュー」を提供することができるようになります。

まとめ

今回は、平成27年度から個別機能訓練加算を算定する上で必須となった居宅訪問での情報収集で役に立つ、興味関心チェックシートの目的や評価方法・記載例についてまとめてご紹介しました。

個別機能訓練加算を算定する場合は、利用者様の身体状況や生活状況に合わせた、より具体的な計画を個別機能訓練計画書として作成しなければなりません。そのためには、興味関心チェックシートなどの評価指標を活用して情報収集することが最大のポイントとなります。

ぜひ、皆様も興味関心チェックシートを活用してより具体的な計画書作成に取り組んでみてはいかがでしょうか。

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ICTの利活用でサービスの質と業務効率を同時に高める

2024年の医療介護同時改定では、団塊世代の高齢化を見据え、自立支援を中心とした科学的介護の実現、そしてアウトカムベースの報酬改定に向けて変化しようとしています。

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この記事の著者

作業療法士  大屋 祐貴

作業療法士として、回復期リハビリテーション病院や救急病院、訪問リハビリに勤務し、医療・介護現場の幅広い分野を経験。現場のリハビリテーション技術を高めるために研修会の立ち上げ等を行う。

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