安定したデイサービスの経営は「稼働率」がキーポイント
運営ノウハウ
2023/02/01
運営ノウハウ
運営
更新日:2022/02/25
近年では介護現場のレクリエーションの一環として、ご高齢者に向けた「化粧活動」に取り組まれることも増えてきました。しかし、なぜ女性は化粧をするのでしょうか?美しくなりたいからでしょうか?何のために美しくなろうとするのでしょうか?そこで今回は、ご高齢者のレクリエーションとして取り組みたい化粧の効果・目的、注意点をご紹介します。
→忙しすぎるデイサービス業務は、機能訓練ソフト「リハプラン」が解決。
→LIFE関連加算をスムーズに安心して算定する方法について、無料オンライン研修会で解説!
この記事の目次
化粧は、歳を重ねた高齢者の女性も行っていることが多く、近年ではデイサービスやデイケアなど介護現場でもレクリーションの一環として化粧活動に取り組まれることが増えてきています。
今回は、デイサービスなどのご高齢者女性に対して、化粧活動を開催したいと思っている皆さんに是非知っていただきたい「化粧」の効果や目的、注意点についてご紹介していきます。
介護現場のレクリエーションの一環として参考にしていただけると幸いです。
化粧の効果に関する研究は、これまでさまざまな角度から検証されてきました。その中から化粧の意味・効果を大きく3つご紹介します。
【化粧をよくする人の効果感】
化粧をされる方は、確かにそうだなと納得する部分も多いのではないでしょうか?
それでは、次章より化粧の心理的な効果をより詳しくご紹介していきましょう。
参照:余語 真夫 健康心理学研究(1990)「女性の精神的健康に与える化粧の効用」
2016年12月7日アクセス
次に化粧を行うと女性はどのような心理状態になるのかその効果を詳しく解説します。宇山らは、化粧の心理的効果を以下に報告しています。
【化粧における心理的変化】
化粧をすることによって、ポジティブな心理的効果があることがわかっています。
そのため、ご高齢者のレクリエーションとして化粧を行う場合は、ご利用者様がどのような心理状態になるのか観察してみるのも良いでしょう。
参照:宇山 日本香粧品科学会誌「メーキャップの心理的有用性」(2016年12月7日アクセス)
化粧は、自分自身の気分が高揚するだけでなく、対人に対してもその効果があるとされています。
化粧は、「人にいい印象を与えたい」など自分の身体的な魅力を高めて、対人効果(外見的評価)を高めることができます。
また、公共の場など社会的な期待に答えたり、「私はこんな人間ですよ」と自己表現の方法として個人のアイデンティティーを高める効果も期待できます。
また、TPOに合わせて身なりを整える役割や「人に見せたい」などの情動的な高揚を高めてくれるため、社会参加への積極性を高めてくれると考えられます。
ご高齢者の場合、外出や来客者が訪問される場合に、おしゃれな服を着たり化粧を行うことでQOL(生活の質)を高めることができるのではないでしょうか?
▼ご高齢者の生活の質を高めるQOLの考え方について詳しく知りたい方はこちらの記事がオススメです。
化粧は、ポジティブな心理的変化や対人効果、自己表現に効果があることがお分かりいただけたと思います。
さらに、ご高齢者が化粧を行う場合は「老化を予防」する可能性が示唆されています。
森地らによると、ご高齢者が化粧をすることで不安や抑うつ、疲労といったストレスが軽減する効果が確認されています。このことは、化粧を行うことでストレスが緩和され生体防御機能が高められたためと考えられています。
所謂、旅行などのストレスを緩和させる行為により生体防御機能が高められると同じ原理です。
化粧によって抗酸化能の低下を防ぎ、老化を予防に取り組んでみてはいかがですか?
参照:森地 恵理子 日本福祉大学情報社会科学論集「メイクアップの心理的効果と生体防御機能に及ぼす影響」(2016年12月7日アクセス)
ご高齢者の女性にフォーカスすると化粧はどのようなメリットがあるのでしょうか?
健康寿命延伸産業創出推進事業によると、高齢者が化粧サービスを受けることで「健康度自己評価」「抑うつ傾向」の改善が確認され、健康寿命延伸のための新たなサービスとして有効であると報告されています。
また、こちらの調査では、化粧サービス介入の前後で介護費用の期待値を第 1 号被保険者 1 人あたり月額で約 1,185 円(約 13.6%)削減効果があると算出されています。
つまり、ご高齢者の女性が化粧を行うことは「健康感」が高まり、「健康増進」や「介護費用の抑制」に効果が高いと言えるのではないでしょうか。
ご高齢者にとって素晴らしい効果がある「化粧」を介護の現場でも取り組んでみたいと思いませんか?
参照:平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業「美容的ヘルスケアサービス提供による介護費用削減効果の検証プロジェクト調査報告書」(平成28年12月7日アクセス)
今までご紹介したような素晴らしい効果が期待できる「化粧」ですが、高齢者の化粧を行う上では注意しておくべき点があります。
柳澤らは「年齢が若いほど同性や他者を意識して化粧を行う傾向が強く、逆に年齢が上がるにつれリラクセーションを目的に化粧をする傾向にある」と報告しています。
つまり、高齢者になると「リラクゼーション」や「安心」を目的に活動する必要性があるということです。
個性を楽しむ化粧よりも同じ化粧を行ったり、様々な外出場面(結婚式に出席、買い物など)を想定して化粧をするなどの活動が必要かもしれません。
参照:澤 唯「女性における化粧行動の目的と自意識の関連」(2016年1月6日アクセス)
【終わりに】
いかがでしたか。介護分野での活動は、身体的な能力がアップことが全てではありません。化粧などの社会的な活動を積極的に取り組んでみませんか。「こころが動けば、からだが動く」こんな活動をしていきましょう!
一方、介護現場での入浴は、効率的に行わないといけない。デイサービスやデイケアでは、入浴人数が決まっているのでネイルや化粧をする余裕がないなどの課題もまだまだあります。入浴後にパウダールームを準備しているなどの先進的な取り組みをしているなどの情報があれば、是非お声かけください。
2024年の医療介護同時改定では、団塊世代の高齢化を見据え、自立支援を中心とした科学的介護の実現、そしてアウトカムベースの報酬改定に向けて変化しようとしています。
このような時流だからこそ、より一層利用者さまの自立支援に向けた取り組みが重要になります。しかし、個別機能訓練加算をはじめとした自立支援系の加算やLIFE関連加算の算定は、売上アップも見込めるとはいえ、リハビリ専門職の不在や現場負担の問題で取り組みが難しいと考える事業所も多いのではないでしょうか?
その解決策の1つが「介護現場におけるICTの利用」です。業務効率化の意味合いが強い昨今ですが、厚生労働省の定義では「業務効率化」「サービスの質向上」「利用者の満足度向上」の達成が目的であるとされています。
業務効率化だけでなく、利用者一人ひとりの生活機能の課題を解決する『デイサービス向け「介護リハビリ支援ソフト」』を検討してみませんか?
運営ノウハウ
2023/02/01
介護保険法
運営ノウハウ
2023/02/01
運営ノウハウ
2023/02/01
運営ノウハウ
2023/02/01
運営ノウハウ
2022/12/07
運営ノウハウ
2022/12/07