脳活性化リハビリテーション【回想法】について知ろう!

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更新日:2022/02/17

脳活性化リハビリテーションはデイサービスやデイケア、グループホームなどでも聞いたことがあるのではないでしょうか。今回は、脳活性化リハビリテーションの中でも「回想法」についてご紹介します。工夫次第で自宅でも取り組める方法ですので、是非ご覧ください。 →忙しすぎるデイサービス業務は、機能訓練ソフト「リハプラン」が解決。

脳活性化リハビリテーション「回想法」って何?

回想法とは、1960年代にアメリカの精神科医のロバート・バトラー氏が提唱した心理療法です。

過去の懐かしい思い出や遊びを語り合ったり、誰かに話したりすることで脳が刺激され、精神状態を安定させる効果が期待できます。当初は高齢者のうつ病治療に使われていましたが、継続的に行うことで認知機能が改善することが示唆されています。また、積極性や対人コミュニケーションが増える効果が明らかになり、日本でも認知症のリハビリテーションに実践されるようになりました。

グループで行う場合は、「話す」「聞く」「コミュニケーションをとる」という行為が記憶を維持し、認知症の進行を遅らせることにつながると言われています。

楽しかった過去に戻ることで、一時的でも孤独感や不安を減少させ、意欲を向上する効果も期待できます。

「回想法」を家庭でも取り組める工夫をしよう!

回想法(個人回想法、グループ回想法)は、精神科医や臨床心理士、作業療法士などの専門家がいる病院や施設でよく行われている方法です。

本来、手順や会話の進行などのテクニックが必要ですが、必ずしも形式的に行う必要はありません。

具体的にご家族やご家庭でも取り組めるアイデアについてご紹介しましょう。

家庭での「回想法」のアイデア

家庭で取り組む回想法のアイデアをご紹介していきます。

  1. 昔の写真を使用する昔住んでいた街の写真や当時の歌手・有名人の写真、昔のアルバムを使用して会話を広げましょう。
  2. 当時の遊び道具を使用するお手玉やけん玉、コマ、あやとり、まりつきなど当時流行っていた遊びや遊び道具を手渡してみましょう。道具の名前や遊び方を未だに覚えていることがあります。
  3. 当時流行っていた音楽を聞く童話や並木路子のリンゴの唄など当時流行していた歌を聞いてみましょう。歌手名や歌詞を覚えていて口ずさむことがあります。
  4. 当時使用していた生活用品について聞く歴史の中で生活用品は、年々変化しており、現在は家電製品も多種多様になりました。例えば、洗濯であれば「洗濯板を使用していたよ」なんてことが聞かれるかもしれません

「回想法」にオススメの場所とは

昔の記憶を呼び起こす為には会話や物だけではなく、場所も重要なポイントの1つです。

昭和初期の懐かしい日用品や生活用品(ちゃぶ台、ラジオ、リヤカー、白黒テレビ、七輪など)を展示している市区町村、歴史博物館や民族資料館はオススメです。
都内では「昭和レトロ商品博物館」「昭和の暮らし博物館」、名古屋には「昭和日常博物館」と全国に様々ありますので、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

参照:昭和の暮らし博物館(2016年10月19日アクセス)

「回想法」で使用できる懐かしい写真には…

回想法に役立つ懐かしい写真の例をご紹介します。
インターネットで検索すれば簡単に画像が出ますので、話のネタとしてこちらの写真も活用してみてください。

  1. 日用品洗濯板、ドラム缶風呂(風呂焚き)
  2. 相撲45代横綱 若乃花(初代)47代横綱 柏戸48代横綱 大鵬55代横綱 北の湖58代横綱 千代の冨士
  3. 家電製品ラジオ、電気炊飯器、白黒テレビ、黒電話など

いかがでしたか。今回は、脳活性化リハビリテーションの1つでもある「回想法」についてご紹介しました。
今回ご紹介したように回想法は日常から始めることができるため、明日からでも取り組んでみてはいかがでしょうか。

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ICTの利活用でサービスの質と業務効率を同時に高める

2024年の医療介護同時改定では、団塊世代の高齢化を見据え、自立支援を中心とした科学的介護の実現、そしてアウトカムベースの報酬改定に向けて変化しようとしています。

このような時流だからこそ、より一層利用者さまの自立支援に向けた取り組みが重要になります。しかし、個別機能訓練加算をはじめとした自立支援系の加算やLIFE関連加算の算定は、売上アップも見込めるとはいえ、リハビリ専門職の不在や現場負担の問題で取り組みが難しいと考える事業所も多いのではないでしょうか?

その解決策の1つが「介護現場におけるICTの利用」です。業務効率化の意味合いが強い昨今ですが、厚生労働省の定義では「業務効率化」「サービスの質向上」「利用者の満足度向上」の達成が目的であるとされています。

業務効率化だけでなく、利用者一人ひとりの生活機能の課題を解決する『デイサービス向け「介護リハビリ支援ソフト」』を検討してみませんか?

この記事の著者

作業療法士  大屋 祐貴

作業療法士として、回復期リハビリテーション病院や救急病院、訪問リハビリに勤務し、医療・介護現場の幅広い分野を経験。現場のリハビリテーション技術を高めるために研修会の立ち上げ等を行う。

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