アドヒアランス

コラム

介護スタッフの基礎知識

更新日:2021/12/16

アドヒアランス(adherence)とは、「固守」、「執着」という意味で、医療現場では「患者が治療方針の決定に同意し、積極的に治療を受けること」を指します。

アドヒアランスとは

アドヒアランス(adherence)とは、「固守」、「執着」という意味で、医療現場では「患者が治療方針の決定に同意し、積極的に治療を受けること」を指します。

同じ様な意味を持つ言葉としてコンプライアンス(compliance)があります。コンプ ライアンスは「従順」、「服従」という意味の名詞です。医療現場では「患者が医療従事者 の指示通り治療を受ける」ことを意味します。

医療や看護でのアドヒアランス

医療や看護では、治療方針や治療内容を遂行することが治療成果にとって重要な要素であり、患者が内服を処方に従い指示通りにできているかを観察する必要があります。例えば、服薬の指示を患者が自ら進んで実践するためには、「患者が治療方針の決定に同意し、積極的に治療を受けること」であるアドヒアランスの概念が必要です。看護師や医師は患者・家族が病状や治療について十分に理解し、また、医療職も患者・家族の意向や様々な状況や説明内容をどのように受け止めたかというインフォームドコンセントの概念と合わせて、アドヒアランスを大切にしています。

アドヒアランスとコンプライアンスの意味の違い

コンプライアンスと似た意味の言葉にアドヒアランスという概念があり、「患者が治療方針の決定に同意し、積極的に治療を受けること」とされています。

近年、コンプライアンスの持つ「医療従事者の指示に患者が従う」という一方通行の概念よりも、「治療方針を理解して患者も積極的に治療を受ける」というアドヒアランスの概念を取り入れて、相互理解をしながら治療を進める傾向にあります

ICTの利活用でサービスの質と業務効率を同時に高める

2024年の医療介護同時改定では、団塊世代の高齢化を見据え、自立支援を中心とした科学的介護の実現、そしてアウトカムベースの報酬改定に向けて変化しようとしています。

このような時流だからこそ、より一層利用者さまの自立支援に向けた取り組みが重要になります。しかし、個別機能訓練加算をはじめとした自立支援系の加算やLIFE関連加算の算定は、売上アップも見込めるとはいえ、リハビリ専門職の不在や現場負担の問題で取り組みが難しいと考える事業所も多いのではないでしょうか?

その解決策の1つが「介護現場におけるICTの利用」です。業務効率化の意味合いが強い昨今ですが、厚生労働省の定義では「業務効率化」「サービスの質向上」「利用者の満足度向上」の達成が目的であるとされています。

業務効率化だけでなく、利用者一人ひとりの生活機能の課題を解決する『デイサービス向け「介護リハビリ支援ソフト」』を検討してみませんか?

この記事の著者

リハプラン編集部   

記事内容については、理学療法士や作業療法士といった専門職や、デイサービスでの勤務経験がある管理職や機能訓練指導員など専門的な知識のあるメンバーが最終確認をして公開しております。

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