2020年07月02日更新

オンライン介護実現を目指す「リハブオンラインプロジェクト」第1回実証実験が終了。

将来的な「オンライン介護」の実現を目指す「リハブオンライン(RehabOnline)プロジェクト」で実施した6月の実証実験が終了いたしました。また、実証実験が概ね好感触だったことにより、7月中旬より事業所数を拡大した第2回実証実験の実施に向けて動いてまいります。

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オンライン介護の実現を目指す「リハブオンラインプロジェクト」第1回実証実験が終了

5月末から6月にかけて実施した「リハブオンラインプロジェクト」の第1回実証実験が終了したことをお知らせいたします。
実験を通して、わかってきたメリット/効果やデメリット/課題についてご共有をさせていただきます。

オンラインでの生存確認や健康状態の確認が可能に

今回、5名の高齢者を対象にオンラインコミュニケーションを通じて、「生存確認」、「健康状態の確認」、「痛みの状態の確認」、「運動状況の確認」と4つの基本的な状況確認を行いました。

結果として5名すべての方がスムーズにオンラインでコミュニケーションを取り、状況確認することできました。

オンラインコミュニケーションにより、高齢者本人のQOLの向上に貢献

オンラインコミュニケーションを実施した後で、高齢者またはその家族の変化はあったかを、デイサービス事業者と高齢者およびそのご家族にヒアリングを行ったところ、

【デイサービス事業者】
・普段デイサービスではできなかったタブレット仲間が増えていた。知り合いが増えることで本人の活動範囲が広がったり、コミュニティの輪が広がっているように感じました。
・高齢者さんが1週間のうちデイサービス以外の予定ができたことで、今まで以上に生活が充実している様子でした。
・1人では外出禁止で日中家族が不在のため1日中自宅にいた高齢者さんがアクティブに活動するようになっている。

【高齢者/家族】
・顔が見えるので相手の様子がよく分かり、話しやすい。
・参加している感が強く感じられます。
・顔が見えると服を着替えたり、化粧をしたり生活が変わるのが良い。
・タブレットの操作やオンライン会話など新しいことにチャレンジして自分で操作できるなど自信や意欲につながっている。
など、高齢者の普段の生活を充実させることができそうだということがわかりました。

家族の介護への参加や介護に対する理解が深まる一面も

今回の実証実験では、高齢者ご本人のメリットだけでなく、家族の介護への参加や介護に対する理解が深まる一面があることも確認できました。

実証実験終了後に行ったデイサービス事業者やご家族のヒアリングでは、

【デイサービス事業者】
・高齢者本人よりも娘さんや息子さんなどが張り切って体操に参加していた。普段のデイサービスの様子を家族にもお伝えするために、日記、手帳などをお渡ししています。オンラインコミュニケーションを実施することで家族とより良い信頼関係の構築に繋がった。

・家族の意識が大きく変わったように感じます。今まで家族が何事においても認知症があるからやれないだろう、圧迫骨折があったからあまり運動はできないという固定概念があった。オンラインコミュニケーションを通じて会話や体操に取り組めている姿をみて、もっといろんな活動に積極的に参加して欲しいなどと意識が変わったように思えます。

【家族】
・デイサービスの活動の様子が分かるのが凄く良かったです

機材操作や使い方レクチャー等の課題があることは明白

・ログインまでの操作手順をもっと簡単にして欲しい。
・画面を大きくする(full screen)をするタッチ方法が難しかった
・タブレットの数、WiFi環境、操作できる人がいるかが課題になりそう
・家族がいないとセッティングは難しい
・アプリマークなど絵でみて分かる説明資料や日本語での取扱解説書になるといい。

満足度は高水準。またやってみたいと答えた方が8割。家族・高齢者ともに様々な気づきも。

高齢者にオンラインコミュニケーションはどれくらい満足していますか?を5段階で聞いたところ、非常に満足が3名、やや満足が2名と全ての方に一定以上に満足していただいたことがわかりました。
またオンラインコミュニケーションをやってみたいですか?の問に対しても4名の方がやってみたいと回答していただきました。
また、オンラインコミュニケーションを実施みたことで、家族や本人ともに様々な気付きがあり、高齢者は非常に楽しみながら実施いただいたことで、検証終了を惜しむ声もいただきました。

【家族】
・オンラインコミュニケーションが楽しみで1時間前からタブレット越しで待機してたり日常の中に変化があって楽しそうだった。
・母がタブレット操作ができると思ってもみなかったし、1時間も体操ができるなんて思わなかった。

【高齢者】
・タブレットを自分でも購入したい。息子とのオンライン会話でもやりたい。
・オンラインケーションがなくなるのは寂しくなります。

7月中旬より事業所数を拡大した第2回実証実験を実施へ

第1回の実証実験を終えて、デイサービス事業者や高齢者にとってメリットのあるサービス提供ができる可能性が高いと感じております。今後は実証実験を行うデイサービス事業者を複数社に増やし、第2回の実証実験を7月中旬より実施し、サービス化に向けて取り組んでまいります。

協力デイサービス事業者

法人名:株式会社 花咲み
事業所名:カルチャー型デイサービスセンターサロン de Day
定員数:10名
サービス提供時間:7-8h

実証実験の概要

・期間 :2020年5月23日~2020年6月22日
・対象者:5名
・年齢 :80~90代(80代3名、90代2名)

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著者プロフィール

author

大屋 祐貴

リハビリ専門職(作業療法士)として、回復期リハビリテーション病院や救急病院、訪問リハビリに勤務し、医療・介護現場の幅広い分野を経験。現場のリハビリテーションを技術を高めるため研修会を立ち上げ、これまでに100名規模の研修会も開催された。現在は、「職種を越えたリハビリ介護を実現する」をテーマに、リハプランの専属ブロガーとして活躍中。作業療法士の専門性を活かして、介護事業所で算定できる加算・減算の中でも「個別機能訓練加算」について算定要件や計画書の書き方、機能訓練プログラムについて執筆している。

〜筆者の想い〜
通所介護事業所(デイサービス)の約8割は、リハビリ専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が不在のため、看護師や柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師が機能訓練を実施しているのが現状です。機能訓練指導員が、高齢者にあった最適な運動を提供するために必要なノウハウをわかりやすく解説します。

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