デイサービスの機能訓練指導員の仕事内容とは?特徴・給料もご紹介

デイサービスの機能訓練指導員はどのような仕事をするのか知っていますか?デイサービスの人員基準では、機能訓練指導員を1名以上配置する必要があり、その多くは看護師が配置されています。今回は、デイサービスで機能訓練指導員として働こうとしている人のために、機能訓練指導員の仕事内容や特徴、給料についてまとめて解説します。

デイサービスの機能訓練指導員とは

機能訓練指導員とは

機能訓練指導員とは、加齢による体力の低下やケガによって日常生活に支障をきたした方がその人らしく自立した生活を送れるように機能訓練(リハビリ)を提供する職種です。

【関連記事】

機能訓練指導員とはどんな職種?仕事内容や魅力を徹底解説します

平成30年度の介護報酬改定では、はり師・きゅう師も機能訓練指導員として認められました。こちらでは、機能訓練指導員の仕事内容や職種ごとの魅力をまとめてご紹介します。

平成30年度の介護報酬改定では機能訓練が重要視される

機能訓練(リハビリ)が必須となる通所リハビリとは異なり、デイサービスではレスパイトケア(利用者やその家族の休養)目的のサービスが中心となっており、機能訓練はあまり行われていませんでした。

しかしながら、平成30年度の介護報酬改定では、ご高齢者がその人らしく暮らせる「自立支援」へと大きく舵を切ろうとしており、デイサービスでも機能訓練指導員による機能訓練(リハビリ)が重要視されています。

実際に、デイサービスにおいては「機能訓練特化型デイサービス」や「リハビリ特化型デイサービス」などが急増しており、ご利用者様においても機能訓練指導員と共に身体機能や生活能力のアップを目指したいというリハビリのニーズも増えています。

関連記事

平成30年度の介護報酬改定の論点|通所介護の機能訓練に着目して

平成30年度(2018年)の介護報酬改定では、改定率0.54%と若干の引き上げ改定になります。その中でも通所介護では、インセンティブ制度や生活機能向上連携加算など自立支援を本軸に据えた改定となります。こちらでは、平成30年度の介護報酬改定についてポイントを絞ってご紹介します。

デイサービスにおける機能訓練指導員の仕事内容について

通所介護の利用者割合

デイサービスの機能訓練指導員の仕事内容として、厚生労働省のデータをみてみると、通所介護のサービス利用者は、要介護1~要介護3が全体の「8割以上」ということがわかります。要介護1~要介護3は、主に歩行や排せつ、入浴などに部分的な介助が必要な状態の方々です。

そのためデイサービスの機能訓練指導員は、ご利用者様が求めている生活動作の獲得を目指し、必要な機能訓練を提案します。

訓練内容は、マシントレーニングなどの筋力トレーニングだけでなく、着替えやトイレなど日常生活訓練(ADL)や料理、洗濯などの家事動作訓練(IADL)、手芸やカラオケ、囲碁などの趣味活動の訓練なども行うのが特徴です。

【画像出典】

厚生労働省「平成27年度 介護給付費等実態調査の概況」

1日の仕事の流れ

機能訓練指導員の仕事内容

デイサービスでの機能訓練指導員の仕事内容として1日の流れをご紹介します。

8:30~  ご利用者様の送迎
9:30~ バイタルチェック
10:00~

個別機能訓練プログラムの実施

身体能力、生活能力(ADL)の評価

個別リハビリの実施

11:30~ 口腔体操などの訓練プログラムの実施
14:00~

生活リハビリの実施

リハビリ機器や自主トレの指導

集団レクリエーションの実施

15:30~ ご利用者様の送迎
16:30~

他職種とのカンファレンスなど

個別機能訓練計画書または運動器機能向上計画書の作成

デイサービスにおける機能訓練指導員の仕事内容は、集団で取り組む体操から自宅を想定した生活リハビリなどを行います。事業所によってはレクリエーションや送迎も担当します。

最近では、リハビリ特化型デイサービスなど機能訓練に特化したデイサービスも増えてきています。そのため、自宅での自主訓練やマシンを使ったトレーニング指導なども行います。

また、個別機能訓練加算を算定するための個別機能訓練計画書の作成、ご利用者様の身体機能評価生活機能(ADL)評価などの記載など書類業務も大切な仕事の1つです。

関連記事

初心者でもわかる個別機能訓練メニュー

利用者様に提供する個別の機能訓練メニューをできるだけ多くご紹介します。

デイサービスの機能訓練指導員の資格割合について

機能訓練指導員の資格割合

実際に、デイサービスで働く機能訓練指導員はどの職種が多いのでしょうか?

厚生労働省(平成27年度調査)の機能訓練指導員の資格割合をみてみると、看護師(准看護師)が全体の「65.6%」であることがわかります。次いで、理学療法士が「11.5%」柔道整復師が「10.7%」となっています。

 

デイサービスの機能訓練指導員として勤務する看護師(准看護師)は、病院に比べ、夜勤や残業がほとんどないため両親の介護や子供のお迎えがある主婦層に人気があるようです。また、デイサービス事業所にとっては、看護師(准看護師)は、機能訓練指導員と兼務ができるため機能訓練指導員として看護師の求人を出していることが多いようです。

(出典)

リハビリテーションと機能訓練の機能分化とその在り方に関する調査研究事業 報告書(平成27年度調査) 

デイサービスの機能訓練指導員が取得できる加算について

デイサービスの機能訓練指導員

デイサービスでは、厚生労働大臣が定める所定の基準要件を満たし、機能訓練指導員が入居者様の身体状況に応じた機能訓練を行った場合に以下の加算を算定することができます。

通所介護(デイサービス)の加算

・個別機能訓練加算Ⅰ:46単位/日

・個別機能訓練加算Ⅱ:56単位/日

※当該基準に従い1日につき所定単位数に加算することができます。

特に、デイサービスの場合は、個別機能訓練加算Ⅰ・Ⅱを両方算定すると1人の利用者あたり「102単位/日」を加算することができるので介護事業所の収益にも大きく影響しています。そのため、デイサービスの機能訓練指導員の求人は多くなっているのが現状です。

関連記事

機能訓練指導員が取得できる加算を徹底解説!

デイサービスの機能訓練指導員における加算の算定要件についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

デイサービスで働く機能訓練指導員の給料・年収について

機能訓練指導員の給料とは

デイサービスで働く機能訓練指導員の給料や年収は、どれくらいなのでしょうか?

ここでは、地方と首都圏内の機能訓練指導員の平均の「給料」「年収」「時給」をそれぞれご紹介します。

地方の機能訓練指導員の平均給料・年収・時給

・年収:300万円~400万円

・月収:17万円~22万円

・時給:1200円~1800円

首都圏の機能訓練指導員の平均給料・年収・時給

・年収:350万円~500万円

・月収:22万円~27万円

・時給:1400円~2000円

関連記事

機能訓練指導員の給料・年収とは?非常勤・パートの給与もご紹介

機能訓練指導員として働く理学療法士や作業療法士、看護師、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師のそれぞれの給料についてこちらの記事でご紹介します。

まとめ

今回は、デイサービスに勤務する機能訓練指導員の特徴や仕事内容、給料について詳しくご紹介しました。

ご利用者様のリハビリ業務を担当する機能訓練指導員は、誰でもなれるものではありません。よく勘違いされていますが、機能訓練指導員としてデイサービスで働けるのは、理学療法士作業療法士、言語聴覚士、看護師(准看護師)、柔道整復師、あんまマッサージ指圧師の6つの職種のうち、いずれかの国家資格を有する人だけです。

特に、看護業務と兼務ができる看護師(准看護師)は、全体の「66%」を占めています。このように、デイサービスでは機能訓練指導員として看護師の求人には高いニーズがあります。

皆さんもデイサービスの機能訓練指導員として働いて見ませんか?

厚労省「平成27 年度介護報酬改定の効果検証及び調査研究に係る調査(平成27年度調査)

【機能訓練指導員の業務をサポートするリハプラン

デイサービスの機能訓練指導員の業務を効率化しつつ

強みを強化するツール リハプラン のご紹介

 

《こんな事業所にオススメ》

●これから個別機能訓練加算を算定したい!

●運動プログラムに悩んでいる!

●書類業務を効率化したい!

●集客をアップしたい!

著者プロフィール

author

大屋 祐貴

リハビリ専門職(作業療法士)として、回復期リハビリテーション病院や救急病院、訪問リハビリに勤務し、医療・介護現場の幅広い分野を経験。現場のリハビリテーションを技術を高めるため研修会を立ち上げ、これまでに100名規模の研修会も開催された。現在は、「職種を越えたリハビリ介護を実現する」をテーマに、リハプランの専属ブロガーとして活躍中。作業療法士の専門性を活かして、介護事業所で算定できる加算・減算の中でも「個別機能訓練加算」について算定要件や計画書の書き方、機能訓練プログラムについて執筆している。

〜筆者の想い〜
通所介護事業所(デイサービス)の約8割は、リハビリ専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が不在のため、看護師や柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師が機能訓練を実施しているのが現状です。機能訓練指導員が、高齢者にあった最適な運動を提供するために必要なノウハウをわかりやすく解説します。

お問い合わせ

リハプランについて、なんでもご相談ください

必須問い合わせ項目
必須会社名・所属団体名
必須お名前
必須電話番号
任意自由記入欄