2020年12月09日更新

個別機能訓練加算の必要書類・算定手順【9つのステップ】

これから初めて個別機能訓練加算を算定しようとお考えのデイサービスの経営者・管理者向けに、個別機能訓練加算の算定開始までの手順や必要書類を9つのステップでご紹介します。個別機能訓練加算の算定要件や申請時の提出書類の準備、個別機能訓練計画書の作成、実施記録なども詳しく説明していますのでご覧ください。

簡単・安心の個別機能訓練加算ソフト「リハプラン」

個別機能訓練加算について

個別機能訓練加算とは

個別機能訓練加算とは、機能訓練指導員が中心となって、利用者様の身体状況に応じた機能訓練を提供した場合に事業所として算定できる加算のことです。

 

個別機能訓練加算が算定できる介護サービス

個別機能訓練加算は、通所介護(デイサービス)や特別養護老人ホーム(以下、特養)、短期入所生活介護(以下、ショートステイ)においても所定の要件を満たし、入居者様の身体状況に応じた機能訓練を行った場合に算定することができます。

 

1.デイサービスの個別機能訓練加算について

 個別機能訓練加算Ⅰ:42単位 → 46単位/日

 個別機能訓練加算Ⅱ:50単位 → 56単位/日

 

2.特養の個別機能訓練加算について

 12単位/日(当該基準に従い1日につき所定単位数に加算することができます)

 

3.ショートステイの個別機能訓練加算について

 56単位/日(当該基準に従い1日につき所定単位数に加算することができます)

日常の業務も大変なのに、加算の算定業務まで手に負えない…。

そんなお悩みをサポートするのが「リハプラン」です!

リハプランは、高齢者の生活状況や興味関心の情報をもとに最適な目標・運動プログラムが自動立案されるので、書類作成・記録がクリックだけでできます!

個別機能訓練加算を算定するまでの9つの手順(必要書類)

個別機能訓練加算を算定するまでの8つの手順

個別機能訓練加算を算定するためには、以下の9つの手順が必要です。ここでは順を追って詳しく紹介していきます。

■個別機能訓練加算の算定開始までの9つの手順

【手順1】個別機能訓練加算の算定要件を確認する

【手順2】個別機能訓練加算の必要書類を提出する

【手順3】ケアマネジャーと利用者様へ周知する

【手順4】対象となる利用者の居宅訪問をする

【手順5】個別機能訓練計画書を作成する

【手順6】利用者・ご家族への説明と同意をとる

【手順7】機能訓練メニューを実施する(7)モニタリング・評価の実施

【手順8】モニタリング・評価を実施する

【手順9】個別機能訓練の実施記録を記載・保管する

【手順1】個別機能訓練加算の算定要件を確認する

まずは、算定手順の1つ目として「個別機能訓練加算の算定要件」を満たしているか確認してください。個別機能訓練加算ⅠとⅡでは、機能訓練指導員の配置基準が「常勤専従」と「専従」で異なります。それぞれの算定要件は以下の通りです。

 

■個別機能訓練加算Ⅰの算定要件

●(1)「常勤専従」の理学療法士等を1名以上配置していること

●(2)利用者の自立の支援、日常生活の充実を目的とした機能訓練の項目を     「複数」計画し、利用者の心身状況に応じた訓練を実施していること

●(3)機能訓練指導員、看護職員、介護職員、生活相談員、その他の職種の     者が共同し、機能訓練計画書を作成、実施していること

●(4)3ヶ月に1回以上、利用者やその家族の居宅を訪問した上で、その内容     を説明し、見直しを行っていること

■個別機能訓練加算Ⅱの算定要件

●(1)「専従」の理学療法士等を「1名」以上配置していること
   ※但し、非常勤の機能訓練指導員の配置でも算定可。雇用契約等を
    クリアすれば同法人内で出向や派遣での対応も可。なお看護職員が
    当該加算に係る機能訓練指導員の職務に従事する場合は、当該職務
    の時間帯は看護職員としての人員基準の算定に含めないこと。

●(2)利用者の生活機能の維持・向上し、「利用者ごと」の心身の状況を
   重視した個別機能訓練計画を作成していること

●(3)個別機能訓練計画に基づき、理学療法士等が利用者の心身の状況に
   応じた機能訓練を実施していること

●(4)3ヶ月に1回以上、利用者やその家族の居宅を訪問した上で、         その内容を説明し、見直しを行っていること

【手順2】個別機能訓練加算の必要書類を提出する

個別機能訓練加算の算定要件を満たしていれば、次に市区町村の役所に「届出書類」を提出します。

個別機能訓練加算の提出期限や届出方法は、各市区町村によって「窓口へ直接提出」なのか「郵送提出」なのかが異なるため、事業所の登記をしている市区町村に事前に問い合わせて確認しておくことをおすすめします。

■個別機能訓練加算の届出に必要な書類

  • 各市区町村指定の個別機能訓練加算様式書類
  • 従業者の勤務体制及び勤務形態一覧表
  • 機能訓練指導員の資格証のコピー

【手順3】ケアマネジャーと利用者様へ周知する

個別機能訓練加算を算定する場合には、関係者への周知を行い、しっかりと加算算定について認識していただくことが重要になります。

まずは、ケアマネジャーに個別機能訓練加算の算定を開始すること伝えます。自分たちのデイサービスが個別性のある機能訓練に取り組んでいて、個別機能訓練加算を算定している事業所であることを認識してもらう必要があります。その上で、ケアマネジャーの適切なケアマネジメントを経て、利用者様に機能訓練を提供することをケアプランに明記してもらわなければなりません。

さらに、個別機能訓練加算Ⅰを算定するのか、個別機能訓練加算Ⅱを算定するかを明確に伝え、どのようなサービスを提供するのかを理解していただきましょう。ケアマネジャーは、提供表や給付管理で正確な加算内容・サービスコードが反映されているかどうか、齟齬が生じないように注意して書面等で伝達しましょう。

次に、利用者様とそのご家族に個別機能訓練加算の算定を開始することを伝えます。個別機能訓練加算を算定するとき、利用者様には料金の上乗せが生じます。加算の算定の意味や実際にどのようなサービスが提供されるのかを説明した上で、加算分の請求が上乗せになることに同意していただかなければなりません。

【手順4】対象となる利用者の居宅訪問をする

居宅訪問チェックシート

[出典] 厚生労働省老健局振興課

続いて必要なのは「居宅訪問」です。平成27年度の介護保険改定により、個別機能訓練加算を算定する上では「居宅訪問」が必須となりました。

居宅訪問では、利用者様が「どのように生活しているのか」「生活をする上で問題となっている点はないか」を把握します。

これらを簡単に把握する方法に「居宅訪問チェックシート」があります。このシートでは日常生活動作や家事動作など生活を送る上で困っていること、問題となっている点を新たに知ることができます。実際のトイレや階段などの環境もチェックできる項目があるので自宅環境の課題が明確になります。これらの情報は個別機能訓練加算の目標設定として参考にしたり、機能訓練のプログラムとしても具体的な高さや手すりの位置、段差を想定して訓練を行うことができるようになります。

【手順5】個別機能訓練計画書を作成する

個別機能訓練計画書の書式サンプル

[出典]厚生労働省

個別機能訓練加算を算定する上では、機能訓練指導員が中心となって利用者様ごとに「目標」「実施時間」「実施方法」などを記載する個別機能訓練計画書を作成する必要があります。個別機能訓練計画書を作成する場合は、個別機能訓練加算ⅠとⅡの「目標」と「訓練内容」が異なることを理解しておく必要があります。

 

■個別機能訓練加算Ⅰの計画書作成について

◎目標
筋力・バランスなどの心身機能の維持・向上を目指すものとする。

◎プログラム内容
利用者様が主体的に選択でき、生活意欲を増進する訓練項目を複数準備します。

■個別機能訓練加算Ⅱの計画書作成について

◎目標
食事、排泄、更衣などの日常生活活動や調理、洗濯、掃除など家事動作の獲得、趣味・余暇活動、社会参加などを目指すものとする。

◎プログラム内容
具体的に獲得したい生活動作を模倣したものを反復動作として訓練を提供する。
その場合、浴槽、脱衣所、階段、台所など日常生活に必要な設備を整え、実用的な訓練を提供することが望しい。

 

▼個別機能訓練計画書の資料(ひな形)については、以下からダウンロードできます。

個別機能訓練計画書の資料はこちらからダウンロード

厚生労働省「通所介護及び短期入所生活介護における個別機能訓練加算に関する事務処理手順例及び様式例の提示について」

【手順6】利用者・ご家族への説明と同意をとる

本人・ご家族への機能訓練計画の説明・同意

個別機能訓練計画書を作成したら、本人またはその家族に計画の内容を説明し、同意を得た上でサインをいただく必要があります。

初回の計画書作成の場合は、プログラム実施後の変化の記載はしなくても構いません。しかし、2回目以降の計画書作成の場合は、計画したサービス内容に対して、ご利用者様にどのような変化があったのかを記載し、説明しなければなりません!

また、個別機能訓練計画書の長期・短期目標が達成した場合や本人または家族の意向が変わった場合は、計画書の目標やプログラム内容を変更する必要もあります。

【手順7】機能訓練メニューを実施する

個別機能訓練の実施

個別機能訓練計画書を作成し、本人またはその家族に同意(サイン)をいただいてはじめて機能訓練メニューを実施することができます。機能訓練は、個別機能訓練加算ⅠとⅡによって違いがあることを覚えておきましょう。

 

■個別機能訓練加算Ⅰの機能訓練メニューについて

◎目的

筋力・バランスなどの心身機能の維持・向上を目指す訓練内容を利用者様が主体的に選択できるように複数準備する。

◎機能訓練内容

個別という決まりはなく集団でも算定が可能で、実施者は介護職員でも構いません。

■個別機能訓練加算Ⅱの機能訓練メニューについて

◎目的

食事・トイレ・着替えなどの日常生活活動、調理、洗濯、掃除など家事動作、趣味・余暇活動、社会参加などの獲得を目指すもの。

◎機能訓練内容

生活動作を模倣した動作を反復した訓練を提供する。さらに、実際の日常生活に必要な設備を整え、実用的な訓練を提供することが望しいとされています。機能訓練は、「5名以下」の小集団でも可。ただし、実施者は機能訓練指導員が「直接指導」する必要があります。

【手順8】モニタリング・評価を実施する

モニタリング・評価の実施

機能訓練指導員を中心に利用者様に機能訓練を実施した後は、提供した機能訓練によって利用者様が求める目標を達成できたのかを定期的にモニタリング・評価を行います。

厚生労働省によると、個別機能訓練加算を算定している場合は、開始時及びその後3ヶ月に1回以上、ご利用者様又は、ご家族に対して個別機能訓練計画の内容を説明し、記録すること。また、評価内容や目標の達成度について、担当のケアマネ等に報告・相談し、必要に応じて目標や訓練内容の見直しを行うこととされています。

つまり、3ヶ月に1回以上の頻度でモニタリング評価を行い、必要であれば目標設定など個別機能訓練計画の見直し、再作成した上で、利用者様とその家族に説明・署名をもらいます。

■モニタリングのチェック項目について

1. 個別機能訓練計画書通りにサービスが実施されているか
2. 長期目標・短期目標が達成されているか
3. 提供している機能訓練が適切かどうか、維持・改善を認めるか
4. 利用者様またはその家族の満足度はどうか
5. 新しい希望・要望はないか

【手順9】個別機能訓練の実施記録を記載・保管する

実施記録を記載・保管する

個別機能訓練加算を算定する場合に忘れてはならないのが、個別機能訓練加算の実施記録を記載・保管することです。


厚生労働省によると、以下のように呈示されています。

個別機能訓練に関する記録(実施時間、訓練内容、担当者等)は、利用者様ごとに保管し、常に職員が閲覧できるようにすること。


個別機能訓練計画書は3ヶ月に1回以上ですが、日々実施される機能訓練は、利用者様ごとに実施した内容を記録し、保管する必要があります。実施記録の内容は、実施時間・訓練内容・担当者名・利用者の心身の状態などを記入します。

まとめ

まとめ

個別機能訓練加算を算定するまでの手順を9つのステップに分けてご紹介しました。

もともと、利用者様やご家族のレスパイトケアの目的が大半であった通所介護(デイサービス)ですが、「今より体力をつけたい」「一人でトイレに行けるようになりたい」など、身体機能の向上や生活機能の獲得を目指したニーズから機能訓練(リハビリ)を提供する事業所も増えてきました。歳を重ねるごとに疲労感など身体機能の衰えを感じている高齢者においても定期的な機能訓練(リハビリ)は住み慣れた在宅でできるだけ長く生活していくために重要なことです。

通所介護(デイサービス)の経営にとっても平成27年度の基本報酬のマイナス改定以降、この個別機能訓練加算の算定はとても重要な加算であるといえます。安定した通所介護事業所の経営を可能にするために、皆さんのデイサービスでも個別機能訓練加算を算定していきませんか。

個別機能訓練加算の悩みを解消するリハプラン!


リハプランは、デイサービスの機能訓練業務を誰でも簡単・安心・効果的に行える「クラウド機能訓練ソフト」です。
最新の高齢者データベースをもとに2.500種類、500セットの目標・運動プログラムから最適な計画・訓練プログラムを自動で提案。リハビリ業務に必要な全ての機能があり、職員の書類業務負担を軽減、介護事業所の差別化・売上アップを実施します。

>リハプランがどんなサービスが知りたい方はこちら

無料相談・デモ体験も受付中!

こんな方におすすめ!

・初めて算定するので個別機能訓練加算について詳しくしりたい

・さまざまなデイサービスの成功事例を知りたい

・リハプランの実際の画面を見てみたい

著者プロフィール

author

大屋 祐貴

リハビリ専門職(作業療法士)として、回復期リハビリテーション病院や救急病院、訪問リハビリに勤務し、医療・介護現場の幅広い分野を経験。現場のリハビリテーションを技術を高めるため研修会を立ち上げ、これまでに100名規模の研修会も開催された。現在は、「職種を越えたリハビリ介護を実現する」をテーマに、リハプランの専属ブロガーとして活躍中。作業療法士の専門性を活かして、介護事業所で算定できる加算・減算の中でも「個別機能訓練加算」について算定要件や計画書の書き方、機能訓練プログラムについて執筆している。

〜筆者の想い〜
通所介護事業所(デイサービス)の約8割は、リハビリ専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が不在のため、看護師や柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師が機能訓練を実施しているのが現状です。機能訓練指導員が、高齢者にあった最適な運動を提供するために必要なノウハウをわかりやすく解説します。

簡単・安心の個別機能訓練加算ソフト「リハプラン」 簡単・安心の個別機能訓練加算ソフト「リハプラン」

デイサービスメソッドを無料プレゼント!

デイサービスメソッドは、リハプランで扱っているデイサービスのノウハウを体系的にまとめたもので、ご利用者を元気にするためのメソッドです。 7章構成となっており、介護士やリハビリ担当者がすぐに現場で使えるハウツーに加えて、マニュアルやリスク管理、営業等、デイサービスの管理運営に役立つコンテンツも入っています。

簡単・安心の個別機能訓練加算ソフト「リハプラン」

リハプラン導入事例

もっとみる