握力測定の方法と平均値|成人から高齢者までの平均値をご紹介

握力測定をして、性別や年齢別の握力の平均値がどれくらいか知っていますか?握力の測定方法と成人から高齢者までの平均値をまとめました。握力の測定は、握力計さえ準備できれば簡単に検査でき、他の筋力検査とも相関が高いといわれています。特に、医療・介護現場で握力測定を行うスタッフの方はこちらを参考にしましょう。

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握力の平均値|年齢別の握力の平均とは?

握力 平均値 年齢別

握力測定とは

握力測定は、最大筋力を知る方法としても最もよく知られている測定方法の一つで、スポーツテストだけでなく、医療・介護現場の筋力測定としても活用されています。

握力の平均値

日本(平成26年度)における年齢別の握力の平均値をご紹介します。

 【日本の握力の平均値(平成26年度)】

日本人の握力平均
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握力の平均値の全体を見てみると、男性の平均値は「35〜39歳」をピークに低下、女性の平均値は「45〜49歳」をピークに低下していることが分かります。

高齢者の握力の平均値

高齢者の握力の平均値は、若年者と比較すると下がっています。(以下は、文科省を元にした目安値です)

前期高齢者(65歳〜74歳)の握力測定結果の平均値

男性 38.62kg  女性 24.35kg

後期高齢者(75歳〜)の握力測定結果の平均値

男性 35.02kg  女性 22.34kg

 

あなたの握力測定の結果は、平均値を上回ることができましたか?

【画像出典】

文部科学省「平成26年度体力・運動能力調査結果の概要及び報告書について」

平成29年9月2日アクセス

握力測定のポイント|握力はどうやって測定すれば良いの?

握力測定 握力計

正しい握力測定の仕方についてご紹介します。上図のようなグリップ幅を調節できる握力計が一般的です。今回は、こちらの握力計の測定方法のポイントをご紹介します。

握力測定の基本

握力測定の基本ルールは、左右2回ずつ測定します。左右それぞれの握力の高い値を選びます。

握力測定のポイント

(1) 第2指から第5指の全ての指を用いてしっかりと握れるようにグリップ幅を調節する。
(2) 人差し指の第2関節が直角になるように長さを調整する。
(3) 両足の幅を肩幅に開く。
(4) 肘を下ろして、握力計のパネル面を体と垂直にする。
(5) 手首をまっすぐに伸ばす。

握力測定の注意点

(1) 握力計が体側に触れないように注意する。
(2) 握力計を振り上げたり下げたりしないように注意する。
(3) 手首や肘が曲がらないように注意する。

【画像出典】

TOEI LIGHT「握力計」

平成29年9月2日アクセス

握力測定のメリット|握力はなぜ測定する必要があるの?

握力測定 握力計

握力は、なぜ測定する必要があるのでしょうか?ここでは、握力測定のメリット測定の結果から分かることについてご紹介します。

【握力測定のメリット】

● 握力の平均値は他の人と比較しやすい
● 握力と他の筋力検査との相関が高い
● 握力と足の指(足趾)の把持力との相関が高い
● 握力と太もも(大腿四頭筋)の筋力との相関が高い
● 握力と全身の筋力(骨格筋量)との相関が高い
● 握力は高齢者のサルコペニアの診断基準の一つとして活用できる
● 握力の低下と認知症の発生リスクの相関がある

高齢者の握力測定はなぜ重要なのか?

握力測定 高齢者

握力は、医療や介護現場においても測定します。特に、ご高齢者の握力測定は、ただ身体能力を評価するだけではありません。ご高齢者の握力測定は、全身の筋力の低下が著した虚弱高齢者である「サルコペニア」を判断する評価方法として重要とされています。

 

NILS-LSA(国立長寿医療研究センター)の長期縦断疫学研究によると、サルコペニアの簡易基準として以下の方法を規定しています。

(1)普通歩行速度1 m/s未満、もしくは握力の測定結果が男性25 kg未満、女性20kg未満である場合
(2)BMI 18.5 kg/m2未満もしくは下腿周囲長30 cm未満(脆弱高齢者と判断脆弱高齢者のうち)である場合

 

人の筋量は、40歳前後から徐々に減少していきますが、特に高齢者においては、年間に5%以上も減少するとも言われており、日本の75歳以上の方の約22%は、サルコペニアとされています。握力を定期的に測定することで、この虚弱の早期発見することができるのです。

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まとめ

今回は、握力の測定方法と成人から高齢者までの握力の平均値をまとめました。

ここまでご紹介したように握力は、全身の筋力と相関が高いといわれる簡易な検査です。成人の身体測定としての測定だけでなく、ご高齢者の筋力検査としてもぜひ活用していきましょう。

 

デイサービス運営において必要な「評価・測定」について、一挙にまとめていますので、必要に応じて活用していただければと思います。

→→ 【完全保存版】デイサービスで活用できる評価・測定に関する記事まとめ|随時更新

 

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著者プロフィール

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リハビリ専門職(作業療法士)として、回復期リハビリテーション病院や救急病院、訪問リハビリに勤務し、医療・介護現場の幅広い分野を経験。現場のリハビリテーションを技術を高めるため研修会を立ち上げ、これまでに100名規模の研修会も開催された。現在は、「職種を越えたリハビリ介護を実現する」をテーマに、リハプランの専属ブロガーとして活躍中。作業療法士の専門性を活かして、介護事業所で算定できる加算・減算の中でも「個別機能訓練加算」について算定要件や計画書の書き方、機能訓練プログラムについて執筆している。

〜筆者の想い〜
通所介護事業所(デイサービス)の約8割は、リハビリ専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が不在のため、看護師や柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師が機能訓練を実施しているのが現状です。機能訓練指導員が、高齢者にあった最適な運動を提供するために必要なノウハウをわかりやすく解説します。

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