介護職員の接遇とは おもてなしの心を表現する4つのポイント【基礎知識】

あなたの介護現場の接遇マナーは大丈夫ですか?デイサービスなどの介護現場ではご高齢者の方と接することも多く、介護職員がどのような対応・接遇を行うべきでるか討論になります。本稿では、ご利用者様が快適に過ごしていただけるように、おもてなしの心を表現するための介護職員の接遇・マナーのポイントをまとめたチェックリストをご紹介します。介護スタッフの基礎知識として覚えておきましょう。

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介護職員の接遇マナーの心得とは

介護職員の接遇マナーの心得とは

施設やデイサービスなどで働く介護職員の皆さんも、接遇やマナーといった言葉を耳にすることも増えたのではないでしょうか?

そもそも接遇やマナーは、飲食やホテルなどのサービス業で知られている言葉でしたが、最近では病院や介護現場での研修としても取り組まれることが多くなりました。

「接遇」という言葉には、「人と接する」+「もてなす」という意味が含まれています。また「マナー」とは、自分以外の誰かと共通の空間を過ごす時に必要になる「振る舞い」のことを意味します。つまり、お互いが心地よく過ごすための「想いやりの気持ち」と「行動」といえます。

自分がどのような行動をとれば、相手が「心地よく感じられる」のかを考えて行動することこそが最も重要ということを心得えておきましょう!


ご年配の方と接する機会が多い介護職員において、この接遇やマナーはより良いサービスを提供するために重要なスキルとなっています。目の前にいるご利用者様一人ひとりの心に寄り添って、その方が「求めているものを提供する」という気持ちが大切です。

この気持ちが伝われば、ご利用者様も気持よくサービスを受けることができるはずです!

介護事業所は選ばれる時代になりました。接遇の技術を磨いて、ご利用者様にとって「安心できるスタッフ」、ご家族から「選ばれる施設」を目指していきましょう!

介護職員の接遇マナーの4つのポイント

介護職員の接遇(マナー)の4つのポイント

ご年配の方々を対応する介護職員は、接遇の技術を高めることが大切なことがお分かりいただけたと思います。接遇は、気持ちや態度と言われることもありますが、実際にどのような点に気をつけて行けば良いのでしょうか?接遇(マナー)に大切な4つのポイントをご紹介します。

接遇(マナー)の4つポイントとは

1)表情・身だしなみ

2)立ち振る舞い

3)言葉遣い

4)スタッフ教育

 

介護職員の接遇|表情・身だしなみ

介護職員の接遇で大切な表情・身だしなみ

介護職員が接遇やマナーを学ぶ際に、表情や身だしなみという言葉が頻繁に出できますが、これらはなぜ大切なのでしょうか?

表情や身だしなみは、第一印象に大きく影響し接遇の観点からも重要です。

第一印象には、メラビアンの法則というものがあります。メラビアンの法則は、初めて会った人の印象を決める要素として「視覚的な要素55%」、「聴覚的な要素38%」、「話の内容が7%」の割合が占めているという考え方です。

ご利用者様やご家族と会話をするときは、話の内容よりも身だしなみや、顔の表情、目線などの「視覚情報」と声のトーンなど「聴覚情報」が大切になります。

あなたの表情や身振り手振り、声のトーンは知らず知らずのうちにご利用者様から評価され、信頼できるスタッフなのか判断されているということになります。

第一印象はほんの一瞬です。
日頃から清潔な感じを与える服装を気がけ、笑顔を大切にしていきましょう!

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身だしなみを整えることは、その仕事に対するプライドであり、介護の仕事に対する責任感です。この記事は接遇マナーの「身だしなみ」について特集した記事です。清潔感、健康的、安全で機能的、TPOなどの接遇向上のチェック表を参考に接遇マニュアルを作成したり研修したりしてみてください。

介護職員の接遇|立ち振る舞い

介護職員の接遇で重要な立ち振る舞い

次に、介護現場の接遇(マナー)のポイントとしてご紹介するのはスタッフの「立ち振る舞い」です。

スタッフの態度は、ご利用者様が声をかけたくなる、話したくなるなどコミュニケーションをする上で重要です。もちろん、話を聞く姿勢や相づちなども重要なコミュニケーションスキルですが、まずは立ち振る舞いを意識していきましょう。

ご利用者様にとって、話しかけやすい人とはどのようなスタッフでしょうか?
立ち振る舞いを学ぶ場合は、まずご自身の介護事業所でご利用者様からよく声をかけていただいているスタッフをイメージしてください。そのスタッフは日頃からどのような立ち振る舞いをしているのでしょうか?


立ち居振る舞いのポイントとは

◯目を合わせる


日頃から自分から目を合わせるようにしましょう。また目線の高さを合わせることも話しやすいポイントです。



◯目が合えば笑顔をみせる


目線があった時に前歯が見える程度に笑顔をみせることを気がけましょう。



◯無意識な時に笑顔(口角をあげている)がある


ご利用者様は、仕事中の無意識の表情ほどよく見ています。人と会話をしていない場合も口角を挙げておく癖をつけましょう。



◯スタッフ間での会話が丁寧

実はよく見られているのが、スタッフ間での会話や対応の仕方です。スタッフ同士にも良い対応ができる人はご利用者様も声をかけやすいです。



◯何気ない会話ができる


「桜が八分咲きですね」など、利用者さんと日常の何気ない事を楽しみましょう。日々忙しく過ごす貴重な時間ですが、一言でも言葉かけを行いましょう。



◯自分の苦手な部分もさらりと話せる


相手が苦手な部分を伝えてくれることは、心を開いてくれていると親近感を持ってもらえます。

 

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介護職員の接遇|言葉遣い

介護職員の接遇|言葉遣い

次に、介護職員の接遇(マナー)のポイントとしてご紹介するのは「言葉遣い」です。

言葉遣いは、ご利用者様と人間関係を築く上で、とても重要となります。通所介護などでは、介護職員が電話対応やご利用者のご家族とのコミュニケーションなどを行う場面もあり、言葉遣いなどの接遇面のレベルを見られる機会が多いですので気をつけたいですね。

特に、ご年配の方とお話する場合は、馴れ馴れしい言葉や流行り言葉、専門用語はなるべく使わないように心がけましょう。また、ご高齢者の方は、高い声が聞き取りにくくなるのため、できるだけ低い声でお話しすると良いでしょう。

さらに、接遇のスペシャリストを目指すには「クッション言葉」を使用していきましょう。クッション言葉は、何かをお願いしたり、お断りするときに本題の前に添えて、印象を和らげる働きがあります。

クッション言葉の具体例

〜質問〜

◯失礼ですが
「失礼ですが、お名前を伺ってもよろしいですか?」

◯よろしければ
「よろしければ、調子を教えていただけますか?」

〜依頼〜

◯恐れ入りますが
「恐れ入りますが、お薬はお済みですか?」

◯お手数ですが
「お手数ですが、服をご準備いただけますか?」

〜断り〜

◯誠に申し訳ございませんが
「誠に申し訳ございませんが、明日はお休みをいただいております」

〜肯定言葉〜

◯「恐れ入りますが、ここでのタバコはご遠慮いただけますか」「恐れ入りますが、タバコはあちらのスペースでお願いできますか」

一言添えるだけで、言葉がこんなにも丁寧に聞こえるわけです。ご利用者様に嫌な印象を与えず、親しみやすさも感じていただけるような言葉使いのスペシャリストを目指していきましょう!

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介護職員の接遇|スタッフ教育・研修

介護職員の接遇研修・スタッフ教育

最後に、介護職員の接遇(マナー)のポイントとしてご紹介するのは「スタッフ教育」です。

実際に介護現場で接遇やマナーの研修は受けたことがありますか?

マナー講師をお呼びしたり、研修会に参加した方もいらっしゃるかもしれません。また、介護事業所で業務マニュアルとして作成している事業所もあるかもしれません。実際に業務マニュアルや講義で学ぶことも重要なことです。

しかしながら、数日経ってみるといつもと変わらない現場…こんなことも多くあるのではないでしょうか?


現場職員の接遇やマナーにおいて一番影響を受けるのは「上司の振る舞い」です。

新入職員や後輩は、無意識的に上司の言葉遣いや態度、表情を見ています。ご利用者様に丁寧に接していても、職場のスタッフに対して態度を変える、こんなことがあってはなりません。

ご利用者様一人ひとりを大切にするように、共に働くスタッフへの接遇が大切になります。

介護現場で、最も手本になるのは「上司の接遇」です!

接遇やマナーのスタッフ教育として、ご利用者様に接するときも、スタッフに接する時も礼儀正しく丁寧に敬意を持って接していくように心がけましょう。

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介護職員の接遇・マナーのチェックリスト

介護職員の接遇・マナーのチェックリスト

最後に、介護職員の接遇をチェックする簡易な方法をご紹介します。1つでもチェックが付いた方は、おもてなしの心がご利用者様に届いていない可能性があります。日頃の姿勢を振り返ってチェックしてみましょう。

接遇・マナーのチェックリスト

⬜︎人には無関心だ
⬜︎人と目を合わせるのが苦手だ
⬜︎忙しさが顔に出る方だ
⬜︎忙しいと走ってしまう方だ
⬜︎いつも時間に追われている
⬜︎仲の良いスタッフとはアダ名で呼んでいる
⬜︎後輩に話しかける時はため口

まとめ

おもてなしの心を表現する介護現場の接遇・マナーのポイント

いかがでしたか。

今回は、「おもてなしの心を表現する介護現場の接遇・マナーのポイント」をご紹介しました。

新入職員だけでなく、介護現場で働く私たちスタッグが、「接遇・マナー」に必要な心得を理解して、介護施設のご利用者様が落ち着く空間を提供できるように、日頃から心がけていきましょう。

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著者プロフィール

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Rehab for JAPAN代表取締役社長。法政大学大学院(CSR専攻)卒業し、政策学修士を取得。作業療法士として、在宅介護(通所介護・訪問看護)や医療機関(救急)など現場経験をした後、株式会社Rehab for JAPANを創業した。主な書籍として『幸せな職場の作り方』ラグーナ出版、2014(共著)などがある。

~筆者の想い~
介護報酬マイナス改定や職員不足など介護経営は厳しい時代です。介護事業所を強くし、安定した介護経営をしていくためには業務効率化のためのIT導入や集客アップのための営業戦略、他社サービスとの差別化などが重要です。介護経営者様・管理者様向けに「介護経営のノウハウ」や「介護マネジメント」についてわかりやすく解説します。

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