ご高齢者との関わり方について|介護スタッフの基礎知識

私達スタッフはご高齢者にどのような「関わり方」ができるのでしょうか?「そばに寄り添う姿勢で耳を傾ける」などコミュニケーションに関してのノウハウをよく耳にします。今回はデイケア・デイサービスの介護現場で働く方のために、ご利用者様との関わり方について作業療法士(リハビリ職)の視点からご説明していきます。介護現場の基礎知識アップとして是非読んでいただきたいと思います!

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通所介護・通所リハでのご高齢者との関わり方とは

医療や介護のスタッフは、ご利用者様に「その人らしい生活」「その人が望む生活」が送れるためにサービスを提供しています。

作業療法士が考えるご利用者様との関わり方は「人・環境・作業」の相互関係という視点を取り入れています。

「人・環境・作業」とはどういった考え方なのでしょうか?それぞれについて解説していきましょう。

●「人」とは個人を指しています。私達スタッフはご利用者様を尊重したコミュニケーションはもちろんのこと、お身体や心の状態に配慮した行動をしていきます。
●「環境」とは場所や文化、制度など個人を取り巻く環境を指しています。個人が住んでいるお家や通っているデイサービス、病院、行きつけのお店などがあります。
●「作業」とは目的のある活動を指しています。髭剃りやお化粧、掃除や家事などの役割活動、園芸などの趣味活動などが含まれます。

この「人」「環境」「作業」の3つを総合的に捉えてサービスを提供することが、ご利用者様との関係性を構築する上での糸口となってくれるわけです。

山内 寿恵「クライアント中心の作業療法における叙述データの有用性」
2016年10月20日アクセス

ご利用者様にサービスを提供する上でのポイントは「自己効力感」

ご利用者様との関わり方のポイントとして「自己効力感(Self-efficacy)」という考え方があります。

自己効力感とは、ある具体的な状況において適切な行動を成し遂げられるという予期および確信のことをいいます。

つまり、ご利用者様に「よしやってみよう」と思わせることができるかどうかがポイントとなるのです!!

自己効力感,不安,自己調整学習方略,学習の持続性に関する因果モデルの検証
平成28年11月17日アクセス

自己効力感を高める4つのポイントとは

自己効力感を高める、以下の4つのポイントをご紹介します。

1)成功体験:自分自身で行動して、「成功できた!」という体験
2)代理体験:他者が達成している様子を観察することによって、自分にもできそうだと予期する体験
3)言語的説得:達成可能性を言語で繰り返し説得すること
4)生理的情緒的高揚:苦手だと感じていた場面で、落ち着いていられたり、赤面や発汗がなかったりすること

つまり、ご利用者様が課題を達成できることを「言葉で説明」し、同様な課題を「他者が達成」したり、「自身で達成」したりすることが重要と言えます。

介護の現場では、集団体操やレクリエーションの時間にこのような場面が想定できませんか。

介護のプロは「環境づくり」がうまい!

ご利用者様が自分でやれる、できると言った環境づくりを提案することが介護のプロと言えるのではないでしょうか。

声掛け(ご利用者様が課題を達成できることを言葉で説明)や代理体験、成功体験ができる環境づくりはご利用者様との関わり方として重要です。

例えば、運動やレクリエーションであれば、ご利用者様にとって難しすぎず、簡単過ぎない「活動」を選定することがポイントとなります。

「Selfbox」からのご提案!

 

そこで「Selfbox」からの提案です。

ご利用者様に合った運動やレクリエーションの難易度を選定することが大切ですが非常に難しいことです。
「Selfbox」では部位や道具、姿勢、難易度などの様々な運動の中からご利用者様に合った運動を検索することができます。

運動情報に馴染みの無い介護スタッフや看護スタッフの方々も、様々な運動情報を知ることが出来ます。また、運動を検索した後は「お気に入り登録」をして、ご利用者様ごとの運動をまとめてみてはいかがですか。

→運動検索はこちらから
 

「Selfbox」では「印刷」して渡すことも…

運動に馴染みのない方々は、運動を1、2度教えて頂いてもすぐに忘れてしまいます。そんな時のために、検索した運動をPDFで印刷することもできます。

様々な運動がありますので、是非一度検索してみてください。

いかがでしたか。今回は、デイケア・デイサービスの介護現場で働くスタッフのためのご利用者様との関わり方について作業療法士(リハビリスタッフ)の視点からご説明していきました。関わり方の中でコミュニケーションスキルは重要ですが、「人・環境・作業」「自己効力感」などに分類し、ご利用者様と関わってみるのも良いのではないでしょうか。

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著者プロフィール

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リハビリ専門職(作業療法士)として、回復期リハビリテーション病院や救急病院、訪問リハビリに勤務し、医療・介護現場の幅広い分野を経験。現場のリハビリテーションを技術を高めるため研修会を立ち上げ、これまでに100名規模の研修会も開催された。現在は、「職種を越えたリハビリ介護を実現する」をテーマに、リハプランの専属ブロガーとして活躍中。作業療法士の専門性を活かして、介護事業所で算定できる加算・減算の中でも「個別機能訓練加算」について算定要件や計画書の書き方、機能訓練プログラムについて執筆している。

〜筆者の想い〜
通所介護事業所(デイサービス)の約8割は、リハビリ専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士)が不在のため、看護師や柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師が機能訓練を実施しているのが現状です。機能訓練指導員が、高齢者にあった最適な運動を提供するために必要なノウハウをわかりやすく解説します。

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デイサービスメソッドは、リハプランで扱っているデイサービスのノウハウを体系的にまとめたもので、ご利用者を元気にするためのメソッドです。 7章構成となっており、介護士やリハビリ担当者がすぐに現場で使えるハウツーに加えて、マニュアルやリスク管理、営業等、デイサービスの管理運営に役立つコンテンツも入っています。